楽天「命」が最優先 12球団で唯一活動休止中 石井GM「選手、スタッフ、家族のため」 

[ 2020年5月3日 05:30 ]

取材に応じた石井GM
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 12球団で唯一、チーム活動の休止を継続し、球団施設も閉鎖している楽天の石井一久GM(46)が2日、テレビ会議アプリ「Zoom」で取材に応じ、徹底した新型コロナウイルスの感染予防の現状を説明。休止をスタートさせた3月30日から方針がぶれることはなく、理解を示す選手たちに敬意も表した。活動再開に向け準備も進めているが、時期は慎重に見極める意向だ。

 何より「命」を優先している。3月30日の活動休止から34日目。球団施設も完全閉鎖するなど他球団とは一線を画した措置で未知のウイルスに立ち向かう楽天・石井GMは「野球(練習)をすることが正解か不正解かは分からないけど優先順位をつけてやっている。選手やスタッフ、家族になるべくリスクがないよう」と強調した。

 現在、他11球団が自主練習という形で選手に本拠など練習環境を提供。藤浪ら3人の陽性者を出した阪神も4月15日から活動を再開している。宮城県では感染者数の増加に歯止めはかかっているが、石井GMは「仙台で野球ができる環境は整いつつあるけど野球は宮城だけでやるわけじゃない。いろいろな環境が整わないとやれない」と慎重な姿勢を崩さない。

 選手らのケアにも目を向ける。感染予防のガイドラインを共有し、自宅での練習メニューも提供。SNSなどで選手から意見も吸い上げ「家族が感染したら野球どころではない」や「方針として当然」など賛同の声も届いている。不自由な状況を受け入れ、最善を尽くす選手について「休む勇気は選手にとって大変なこと。国民としてリスクを抑えてやることに納得して取り組んでいる選手たちを尊敬する」と感謝した。

 当面は活動休止を継続する方針だが再開に向けた準備も進めている。再開時期は「開幕日が決まることが判断材料になる」とした上で「僕も元選手なので(準備には)1カ月半ぐらい必要」との認識を示す。閉鎖中の楽天生命パークは無人であっても定期的に消毒を実施。グループ分け、時間差など「3密」をつくらないためのマニュアルも作成済みだ。

 開幕日も含めて先行きは不透明だが、石井GMは「準備不足を心配されないように、応援してもらえる環境を整えたい」と力を込める。正解、不正解はないが、全ては命や健康があってこそ。方針が揺らぐことはない。(重光 晋太郎)

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