広島・誠也 “憧れ”松坂からの一発に感激「子供できたら自慢します」

[ 2020年3月9日 05:30 ]

オープン戦   広島3―3西武 ( 2020年3月8日    マツダ )

<広・西>2回、松坂から左越えにソロ本塁打を放つ鈴木誠(撮影・奥 調)
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 広島・鈴木誠が、憧れの人から特別な一本を記した。2回無死、3ボール1ストライクから西武・松坂の真ん中付近にきたカットボールを捉え、最後は左手一本で運んだ一撃は左翼席最上段まで達した。初対戦での「記念弾」に興奮を隠さなかった。

 「うわー、すげー…と感動しながら打席に立っていました。まさか本塁打を打てるとは。一生の宝。子どもができたら自慢します」

 中日に在籍した昨季までの2年間、同一リーグながら対戦機会に恵まれず。「(打席での感情は)上原さん、黒田さんと対戦したときみたいで久しぶりだった」と対決を心の底から楽しんだ。

 自身も高校まで速球派右腕として投手を兼任。「僕も投手をやっていて、こういう(松坂みたいな)投手になりたいなと思っていました。西武のころから知っているし、ゲームでもたくさん使っていました」。松坂からは「低めに投げたかったけど、ほぼ真ん中だった。あれぐらいの打者になると見逃してくれない。さすがですね」と認められ、思い出がまた一つ増えた。

 2試合連続本塁打で、低調だった打棒にも上昇の兆しが見えてきた。「試合が続くので一打席一打席、ケガをしないようにやりたい」。忘れられない感触を手に残したまま、開幕へと向かう。
(河合 洋介)

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