「スポニチ潜入(1)」明石商・中森 由伸投法で160キロ&安定追求する高校生No.1右腕

[ 2020年3月2日 10:00 ]

明石商の中森俊介
Photo By スポニチ

 スポーツニッポン新聞社では本日から「スポニチ潜入」と題し、アマチュア野球有力選手(高校、大学、社会人対象)を記事と動画を連動させて紹介する新企画を始めます。記者が各チームの練習に潜入し、なかなか見る機会のない練習風景などを撮影するとともに対象選手を直撃。まずは、主に関西圏の選手を紹介します。記事は弊社公式サイト「スポニチアネックス」、動画はYouTube公式チャンネル「スポニチチャンネル」にて随時、公開予定。第1回は、今秋ドラフト1位候補の最速151キロ右腕、明石商(兵庫)の中森俊介投手です。

 今秋のドラフト戦線において、間違いなく目玉候補となるのが明石商・中森だ。2年夏の時点で最速151キロを叩き出した本格派右腕。満を持して、ドラフトイヤーに臨む。

 すでに昨夏の段階から地元・阪神の球団幹部が「明石商の中森君はドラフト1位候補になる選手」と期待を寄せていたように、全12球団が1位候補としてリストアップしている逸材。その人気は、国内にとどまらない。今年に入ってからは、パドレスのスカウトも視察に訪れたほどだ。

 1メートル82、86キロとバランスの取れた恵まれた体格が、スケールの大きさを漂わせる。明石商では1年春からベンチ入りし、同夏の甲子園で聖地のマウンドを経験。同秋の新チームからエースとなり、2年時には春夏連続の甲子園大会4強入りの原動力となった。昨夏の甲子園大会では自己最速の151キロを計測。2年生時点では花巻東・大谷翔平(現エンゼルス)らを抜き、歴代2位の球速を誇るというダイヤの原石だ。

 ただ常に順風満帆というわけでもない。夏の疲労を残したまま迎えた昨秋はフォームを崩し、県大会決勝の報徳学園戦では4回途中4失点で降板。続く近畿大会でも準々決勝・大阪桐蔭戦で4失点完投負けを喫した。そこでオフはフォーム修正に着手。1月上旬に行き着いたのはインターネット上の動画で見た山本由伸(オリックス)のフォームだった。

 「実際に投げてみた時に、今までのフォームよりも、一回、体の近くから離して、また近づけて投げた方が、今まで以上に球の切れであったり、スピードも出ていたので。それと同時に、(腕を体から)離した時に左腕と右腕が左右対称になるので、体の軸もしっかりしていて、安定しているのかなと思っています。完全にはなっていないですが、イメージはそれ(山本由伸投手のフォーム)です」

 課題はメカニックだけではない。「しっかりフォームを固めるためには軸がしっかりしていないといけないので、体幹、腹筋、背筋であったりとか、あとは下半身。この冬から取り組んでいるのは、握力の強化です」。オフに入る前の握力は左右ともに約50キロ。数値としての目標はひとまず60キロに設定し、ボール回転数向上につながる数値を追い求める。

 大きな目標を胸に、ドラフト解禁イヤーに臨む。「5季連続で甲子園に出場するということと、個人的に160キロを投げるということを目標に掲げてやってきたので、それは達成したいと思います。あと、高校野球を終えてからも野球を続けていきたいと思っているので、もっと高いレベルを目指して頑張りたいと思います」。理想の投手に掲げる1学年上の奥川恭伸(ヤクルト)はドラフト1位指名で3球団競合となった。中森も、その背中を追う。(大阪報道部・惟任 貴信)

 ◆中森 俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年(平14)5月29日、兵庫県篠山市出身。50メートル走6秒4、遠投100メートル。1メートル82、86キロ。右投げ左打ち。

 ※本記事の動画はYouTube「スポニチチャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCCDmd01WsuFBF8n3yMjHQ1A)において本日正午頃、配信予定。次回は3月5日配信予定です。(記事、動画の内容は新型コロナウイルス感染拡大を受けた政府の臨時休校要請が出る以前に取材したものです)

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