阪神・遥人　開幕ローテ前進3回4K零封！MAX151キロも記録「ハナマルです」

練習試合   阪神7―6楽天 （ 2020年2月16日    宜野座 ）

＜神・楽＞7回、打球をさばこうと、声を張り上げる高橋（撮影・坂田　高浩）
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　“ハナマル快投”で進化を見せつけた。4番手で登板した阪神・高橋は3回3安打4奪三振無失点の快投を披露。最速151キロを計測した直球に確かな手応えを口にし、開幕ローテーション入りへ一歩前進した。

　「自分でも本当に良かったと思うので“ハナマル”です」

　独特の表現が手にした自信の証だ。左手に残る心地よい感触を思い返すように収穫に挙げたのは直球だった。

　「自分の中で力入れた時によりコントロールできる真っすぐの質がいい。（9日の）日本ハム戦の時は力を入れたら乱れてしまっていたので」

　登板した7回は2死三塁から黒川を外角の147キロで見逃し三振に斬ると、8回も1死三塁から連続の見逃し三振に仕留めた。最後の内田に投じたクロスファイアはテレビ中継で151キロをマーク。威力も兼ね備えた“宝刀”は無双状態で9回2死からの田中も含めて、すべて直球で各回を締めくくった。

　「1、2クールは力を入れた球がシュート回転していた」。変化球を投じる際に腕を強く振ることを強く意識したことで直球の時に上体がブレてシュート回転の傾向が強まっていた中、今クールのブルペン投球で徐々に改善していた。復調した直球に加え、カーブも配球に織りまぜ課題の緩急も駆使した。

　矢野監督にも「十分な投球。今のいいボールを投げられれば、いい打者が来ても大丈夫だと思います」と成長を認められた。「ローテ争いは続いてるので、結果にこだわってやっていきたい」。ハナマルな1年へ勢いは十分にある。（遠藤　礼）