日本ハム・上沢「幸せ」21球 左膝蓋骨真っ二つから再起へ第一歩

[ 2020年2月5日 11:40 ]

ブルペンで投げ込む上沢(撮影・高橋茂夫)
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 復活の第一投だ!日本ハムの上沢直之投手(25)が4日、沖縄・国頭の2軍キャンプで捕手を立たせて231日ぶりにブルペン投球を行った。マウンドから投げるのは、左膝にライナーを受けて骨折し、シーズン絶望となった昨年6月18日のDeNA戦以来。18年にはチーム最多の11勝を挙げた右腕が、目標とする5月中の再起を目指して調整を進めていく。

 純粋に野球を楽しむ少年のようだった。野球ができる喜びをかみしめて投げた21球。復活の第一歩を踏みしめ、笑顔がはじけた。
 「凄く懐かしく感じた。ずっと投げていた時よりばらつきはあるけど、ある程度構えた所に、思っていたよりいい球が投げられた。日常生活すらままならない状態から始まったので、野球ができているのは凄く幸せ」。20球目は球が上ずったが、制止しようとする加藤2軍投手コーチに「20球目、お願いします」と愛きょうたっぷりに頼み込み、21球目を投じた。

 左膝蓋(しつがい)骨骨折。膝の骨が真っ二つに割れた状態で、そこから復帰した野球選手は前例がないという。リハビリ中は左膝の状態が上向かず、何度も心が折れた。11、12月中は「肉体的にもやってもやっても痛い。ずっと前に進んでいない感じが正直あった。キャンプ中にここまで投げられるとも思っていなかった」ほどだ。

 その苦闘の日々を過ごす中、支えとなったのは妻と昨年11月に生まれた長女の存在だ。妻は悪夢のDeNA戦を観戦していた。「ケガをした試合もたまたま奥さんが見に来ていたので、それで終わらすのもかわいそう。ちゃんと復帰していい姿を見せられたらと思った。リハビリをしていく中で子供が生まれたのも僕の中では大きかった」と感謝した。

 今月後半には捕手を座らせての投球練習、3月後半から打撃投手を務め、4月に2軍で実戦復帰。徐々にイニング数を伸ばし、5月中の1軍復帰を思い描く。昨年12月には6月までの復帰を目標に掲げたが、「あの時は正直6月も怪しいんじゃないかと思っていた」という。「今はそれよりもうちょっと早くいけそう。でも、無理してもしようがないので、1試合100球以上投げても異常がない状態にしてから上がるのが大事」。以前のような頼れるエースとして復帰する。その誓いを立て、復帰への道を歩む。(東尾 洋樹)

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