阪神・藤浪　初シートで“前進”154キロ！日本ハム戦で中継ぎ登板決定

宜野座キャンプ （ 2020年2月4日 ）

＜阪神宜野座キャンプ＞シート打撃に登板した藤浪（撮影・坂田　高浩）
Photo By スポニチ

　道半ばでも後退はしていない。シート打撃に登板した阪神・藤浪は、今年初めての実戦マウンドをストレートな言葉を交えて振り返った。

　「良かったり、悪かったりあるんで及第点というところかなと」

　マウンドへ向かうと、スタンドからは一番の歓声が注がれた。マウンドでの投球練習では、初球から2球連続で152キロを計測。声援は驚きの声に変わった。先頭の高山への初球は内角への152キロ。ボールになったものの「高山さんに投げた初球とか」と投球後には、手応えのあった1球として挙げた。

　2球目を中越え二塁されたが、その後は内野ゴロ2個と四球を献上し、坂本には再びセンターを襲う三塁打。「そんな悪くも無く、良くも無くという感じでしたけどある程度（ストライクゾーンに）まとまったので。課題という面では良かったかなと」。打者5人と対戦して2安打1四球2失点という結果が残った一方で、内容には前進が見えた。

　大きく抜けたり、引っかける球はなく、梅野のリードで左打者の内角を何度もついた。制球に苦しみ、自滅する姿はなかった。直球の最速は154キロを計測したが「ファウルだったり、もうちょっと差し込めてもいい」と求めたのは質の向上。矢野監督からは「良い悪いは出る。次はどうしようかなとかバッターと対戦した感覚の中でこうなんかなということも振り返られる」と良化に期待された。

　次回は9日の日本ハム戦に中継ぎで登板することが決まった。「次回以降しっかり投球というところで、内、外、緩急投げ分けできれば」。前進あるのみ。藤浪の2020年は始まったばかりだ。（遠藤　礼）