潜在能力を開花させた日本ハム・有原 胸を張って海を渡るために

[ 2019年12月7日 10:45 ]

日本ハムの有原
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 2019年シーズンに底知れぬ潜在能力の一端を開花させた男がいる。日本ハムの有原航平投手(27)だ。自己最多を4勝も更新する15勝で自身初となる最多勝を獲得。4日に1億4500万円で契約を更改した札幌市内の球団事務所では、早ければ来オフのメジャー挑戦の意向も明かし「今年こういう成績を残せて来年しっかりとした成績が残せれば挑戦したいという思いは(球団に)伝えました」と語った。

 早大から14年ドラフト1位で入団。当時からメジャー球団も注目するほどの逸材だったが、これまでのキャリアハイは16年の11勝で、昨季は1年を通してフォームが安定せずにわずか8勝に終わった。巻き返すことができた要因の一つはオフのトレーニング方法の変化。「これまでは単純に筋肉を大きくしよう、鍛えよう、とあまり考えずにトレーニングをしていたけど、去年のオフからは野球の動きにつながるような実践的なトレーニングを取り入れた」。求めたのは筋肉を単純に大きくするだけでなく、柔軟性などの質の向上。結果として登板後の疲労の回復にも効果がありフォームの安定にもつながった。オリックスから移籍した金子にチェンジアップの投げ方で助言を受けるなど周囲にも支えられ、順調に白星を重ねた。

 昨季10勝のマルティネスが開幕前に右腕を痛めるなどコンディション不良で1軍登板がなく、昨季11勝で開幕投手を務めた上沢も交流戦期間に左膝蓋(しつがい)骨を骨折して長期離脱。そんな苦境で孤軍奮闘した有原は、メジャー球団からも注目される来季に向けて「そのためにも頑張りたいし優勝したいと思う」と闘志を燃やしている。

 5、6日には函館でトークショーを行うなどシーズン同様にオフも道内でフル回転している有原。来季はチームを4年ぶりに頂点に導き、堂々と胸を張って海を渡る。(記者コラム・山田忠範)

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