阪神ドラ1西純矢の“ニシニシホットライン” 遠縁の西勇輝からプロ調整学ぶ

[ 2019年11月11日 05:30 ]

秋季キャンプ見学を終え、笑顔で引き上げる西(撮影・椎名 航)
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 阪神からドラフト1位指名された西純矢投手(18=創志学園)が10日、遠縁で連絡を取り合う西勇輝投手(29)からプロ投手としての調整法を伝授され、既に実践していることを明かした。同2位の井上広大内野手(18=履正社)とともに2日間の秋季キャンプ見学を終了。来年から挑むプロの世界へ刺激と課題を持ち帰った。

 西は既にプロの世界で戦う投手としての調整法に着手したことを明かした。「長距離(走)であったり、習慣づけてやっています」。きっかけは遠縁の先輩となる西勇輝からの助言だった。連絡をもらった際に「プロの先発はランニングもローテーションしながら習慣にしてやっている」と教えられ、すぐに行動へ移した。

 いまも週2、3回のペースで取り組むブルペンでの投球練習のうち1回を“試合”に想定。“登板日”に合わせる形で長距離、中距離からショートダッシュまでのランニングメニューを組み、プロでは多くの先発投手がこなす中6日登板の調整を実践してきた。

 「高校の練習では毎日ダッシュで、なかなか体がキレないこともあって波が激しかった。投げる日に向かって練習をすることで、自分の思ったような投球ができるようになってきている」
 試みてから数週間。効果は投げる球で実感した。10キロ走の際に序盤3キロは無理せずウオーキングから始める手法も教わった。11年間で通算84勝の先輩と“ホットライン”で結ばれた縁を生かし、準備に余念はない。

 2日間のキャンプ見学を終了。バックネット裏から見守った実戦的なケース打撃では「青柳さんや望月さんの変化球の精度はすごかった」と驚いた。2自主性の大切さにも気づかされ、「アップの部分でも意識高くやっていた。自分も練習する時に入念にやっていきたい」と意を強くした。
(長谷川 凡記)

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2019年11月11日のニュース