4元号で出場の米子東、全員5厘刈りで甲子園練習参加

[ 2019年8月2日 19:08 ]

<高校野球甲子園練習>グラウンドに飛び出す米子東ナイン (撮影・奥 調)
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 8月2日の甲子園練習の最後、25番目に登場した米子東は、全員が頭髪を5厘に刈り込んでいた。背番号1のエース左腕・森下祐樹投手(3年)は「1年生の時に3年生の先輩たちがやっていたのをみて、かっこいいなと思っていました」と満足そうな笑みを浮かべた。

 全国的な野球部の「脱・丸刈り」の流れから頭髪を自由にするチームもあり、校長や紙本庸由監督からも「時代にそぐわない」と、やんわり否定されたというが、選手たちは自分たちの意志で“たまたま”同じ1日に切り揃えていた。

 今春の選抜大会では選手16人全員がベンチ入りしていたが、1年生の入部で35人に増えて競争も生まれた。森下は「サポートに回ってくれる選手が多いのは助かるし、プラス面は大きい」と感謝する。今大会出場校では高松商、広島商、静岡とともに大正、昭和、平成、令和と4元号下での甲子園出場。「甲子園(の雰囲気)を味わうのではなく、20分の練習時間でも成長できるようにやってきた。次こそは勝ちたい」。青々とした頭のエースは、33年ぶりとなる夏1勝に向けて意気込みを示した。

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2019年8月2日のニュース