大谷、初球宴なるか?最終ファン投票漏れても「選手間」に望み “ライバル”の声は…

[ 2019年6月26日 09:30 ]

「Monthly Shohei」6月編

エンゼルス・大谷(撮影・会津 智海)
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 打者一本の「一刀流」で今季を迎え、出場41試合で9本塁打をマークしているエンゼルス・大谷翔平投手(24)。6月13日のレイズ戦では日本選手初のサイクル安打も達成した。注目されるのが、7月9日(日本時間10日)に開催されるオールスター戦(クリーブランド)のメンバーに選出されるか否か。選手らの意見を基に、その可能性を検証した。(大谷取材班)

 ファンによる1次投票では約20万票差の4位に終わった大谷。3選手で争う最終投票には進めなかったが、選手間投票と機構推薦などで選出の可能性を残す。そこで、各球団の有力選手に聞いた。

◆1次投票4位“敗退”

 まずは投手の意見。現役最多250勝の38歳のベテラン左腕、サバシア(ヤンキース)の意見はこうだ。

 「最初の1カ月出場しなかったことがネックになるのかもしれないけど、数字さえ残していれば出場してもいいと思う。去年のトーレスもそうだった」

 例に挙げたのは大谷が選出されたア・リーグ新人王投票で3位に終わった同僚内野手。昨年4月下旬にデビューし、前半戦63試合で打率・294、15本塁打、42打点を挙げて選ばれた。サバシアは「来月までに好成績を残せば全く問題ない」と付け加えた。

 昨季サイ・ヤング賞を受賞した26歳左腕スネル(レイズ)も「僕たちとの対戦時には大活躍で、凄いスイングをしていた。選ばれるべきだ」と訴えた。スネルは今季と昨季で合計5打席対戦し、3打数2安打2四球。目の前で大谷のサイクル安打も見届け「腕が長くスイングの速さも備えている。だからインコースの球をさばくのがうまく、外角に来た良い球への対処も非常に巧み」と分析した。

◆本塁打競争だけでも

 では打者はどうか。レイズの主砲ガルシアは本職の右翼だけでなく、DHとしても多くプレーしており、「これから何年も、彼は見ていても楽しいプレーをし続けるだろう。僕と大谷が両方選ばれるべきかもしれない」と共闘へエール。「まだオールスターまでに時間はある。いいプレーを続けなければいけない」と自らにも言い聞かせるように話した。

 大谷と同じア・リーグ西地区のマリナーズから今月中旬にヤンキースへ移籍した一塁手兼DHのエンカーナシオンは、ア・リーグトップタイの23本塁打を放っているが、最終投票には進めず。それでも、大谷について「最初の1カ月は休んだけど、その後に好成績は残している。考慮されるべき」と評価した。

 選手間投票などから漏れても晴れ舞台に立つチャンスはある。本番前日に開催されるホームランダービー(本塁打競争)だ。試合のメンバー以外から選ばれるケースも少なくない。昨季、この形で本塁打競争に出場したマンシー(ドジャース)は「もし大谷も出ることになったら、いい経験になるのは間違いない。とても才能のある選手。パワフルで非常に良いスイングをしている」と話した。

◆「打」専念今季が好機

 大谷自身も23日、球宴出場について「出てみたいという気持ちは、どの選手にもあるんじゃないかなと思います」と吐露。試合前のフリー打撃での圧倒的な飛距離はもちろん、試合での打球速度も常に高い数値をはじき出す。長距離砲としての潜在能力については、日米球界の誰もが知るところだ。本塁打競争にも「もちろん誘いがあれば、ですけど、出たくないという人はいないと思う」と前向きな気持ちを示した。

 来季は二刀流に復帰し、調整や出場の仕方も複雑になる。米メディアの間では、特に本塁打競争に関しては打者に専念している今季が最大のチャンス、という見方もある。ブラッド・オースマス監督も9日にこの話題になった際に「彼が思うがままにするのが一番良い」と背中を押したい考えを明かした。

 ちなみに13年は、セスペデス(当時アスレチックス、現メッツ)が本塁打競争のみに出場して優勝。決勝では最年少Vを狙った20歳のハーパー(当時ナショナルズ、現フィリーズ)を下し、主役の座をかっさらった。

 今年の舞台クリーブランドは「ロックンロールの殿堂」が観光名所として知られ、今回の球宴のロゴにはギターの形を採用。ロックの地で真夏の「ショータイム」開催となるか――。

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