代打で窮地救った!阪神・福留が9回に同点打 史上3人目の日米通算500二塁打

[ 2019年6月17日 05:30 ]

交流戦   阪神5―5オリックス ( 2019年6月16日    京セラD )

<オ・神>9回、同点の2点二塁打を放つ福留(撮影・北條 貴史)
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 阪神は16日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で9回に福留孝介外野手(42)が中越え2点二塁打を放って追いつき、引き分けた。史上3人目の日米通算500二塁打でカード3連敗の窮地を脱出。「右ふくらはぎ筋挫傷」から復帰後、14打席目での初安打だった。

 数々の修羅場を経験してきた者だけがまとうオーラが福留の全身から漂った。鋭い眼光で増井をにらみつけ、圧倒する。3―5の9回2死一、二塁。高め直球を中堅フェンス直撃の2点二塁打で黒星を吹き飛ばした。

 「勝てれば良かったんだけど。周りの選手が踏ん張ってこういうゲームになった。たまたまオレが打ったかもしれないけど、そういう試合だったと思う」

 「右ふくらはぎ筋挫傷」で5年ぶりの2軍落ちを経験し、11日の復帰後は前日まで13打数無安打。左腕・田嶋が先発のこの日はスタメン落ちした。それでも試合前練習では最後まで左翼でボールを追い、普段以上に準備を怠らなかった。代打での大仕事に矢野監督は「最大5点差がありながら、孝介が助けてくれた」と絶賛。「今日も外野で最後まで守っていた。スタメンでないのが分かっていても、そういう姿が見えていた」と最敬礼だ。

 イチロー、松井稼頭央に続く史上3人目の日米通算500二塁打に到達。「数字は後からついてくるものだし、1つずつ積み重ねて行くことができればいい」と淡々と話したが、打撃技術とパンチ力、走力も併せ持つ福留にとって、二塁打はもっとも「らしい」安打だ。中日新人だった99年4月4日に広島・紀藤から放ったプロ初安打が右中間二塁打。カブスでの08年3月31日ブリュワーズ戦でのメジャー初安打も中越え二塁打だった。

 少年時代の憧れが後に「ミスター・ツーベース」とも呼ばれた元中日・立浪和義氏。当時、九州出身の中学生がPL学園に入った例はなかったが、地元・鹿児島県の10以上の強豪校の誘いを断り、同校に入学した。「立浪さんに憧れてPLに入ったようなもの。同じ場所でやってみたかった」。日米通算ながら、立浪氏のプロ野球記録487本を超え、更なる高みへと歩みを進めている。

 毎年、父の日には実家に服やアクセサリーなどプレゼントを贈っている。最初の“コーチ”でもあり、厳しく育て上げた父・景文さんも鹿児島県内の自宅で記念日のメモリアル打を知り、「我が子ながらすごいとしか言いようがないよね」と脱帽だ。苦しい時こそ頼もしい大ベテランが、ど派手にトンネルを抜けた。
(山添 晴治)

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