ダル尻上がり粘投2勝目 6回110球1失点 メジャー1100奪三振も達成

[ 2019年4月29日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス9―1ダイヤモンドバックス ( 2019年4月27日    フェニックス )

<ダイヤモンドバックス・カブス>6回1失点で2勝目を挙げたダルビッシュ
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 カブスのダルビッシュ有投手(32)が27日(日本時間28日)、敵地フェニックスでのダイヤモンドバックス戦で6回を2安打1失点、8三振と好投し2勝目(3敗)を挙げた。昨年9月の右肘手術後、初めて100球を超える110球を投げ投球回も最長。メジャー通算1100奪三振にも到達し、完全復活を予感させた。

 敵地で少数派のカブスファンが、悠然とベンチへ戻るダルビッシュを称えた。「ユーーー!」。ブーイングならぬユーイング。尻上がりに安定感を増した110球を、背番号11は「自動的にストライクゾーンに行く感じの投げ方を見つけられた」と振り返った。

 初回には1死満塁のピンチを招き、2回までに1安打と4四死球で56球。だが、2回2死一、二塁でエスコバルを空振り三振に取った1球で変わった。「三振を取ったフォークボールの投げ方が良くて、同じ感じで他の球も投げてみて、3回以降は良くなった」。3回は3者連続三振。3回以降の4イニングをソロ被弾による1安打と1四球で54球でまとめた。

 カブス移籍1年目の昨季は、5月20日の登板を最後に右肘故障などで長期離脱。9月の右肘の骨棘(こっきょく)除去手術前には「あれが僕のキャリア最後の球になるかも…」とまで落胆していた。あれから8カ月。昨年4月以来の100球超えと術後初めてのクオリティースタート(6回以上自責点3以下)。ジョー・マドン監督からは「格の違いを見せつけてくれた。彼に求めていたことだった」と高い信頼を得た。

 野茂英雄に次ぐ日本投手2人目のメジャー通算1100奪三振もマーク。日本で新元号となる5月以降の完全復活が見えてきた。

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