レギュラー返り咲きへの強い思い 鳥谷「厳しいと思ったけど、オープン戦なのでチャレンジしました」

[ 2019年2月25日 05:30 ]

オープン戦   阪神2―4中日 ( 2019年2月24日    北谷 )

3回、右中間に適時二塁打を放ち、三塁を狙う鳥谷(撮影・大森 寛明)
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 レギュラー返り咲きへの強い思いが37歳の両足を動かした。3回1死一塁。上本の初球二盗で整った舞台で鳥谷が魅せた。

 「追い込まれていたけど、いいところに飛んでくれた。打席の中で自分の感覚に合わせていけた」

 カウント1―2へ追い込まれた後の5球目。カーブにタイミングを外され、態勢が崩れかけても通算2066安打を誇る体と技で反応した。右翼左を抜き、上本を還した巧打だけでは終わらない。その後の走塁が今春の鳥谷を物語る。

 「厳しいと思ったけど、オープン戦なのでチャレンジしました」

 二塁打でよし…としなかった。迷いなく二塁ベースを蹴って加速し、三塁を狙った。中継プレーに阻まれて憤死しても観客席から

の拍手を呼んだ。懸命で果敢な姿勢は矢野監督もうならせた。

 「すごいよな。凡打の走塁もそうやし。三塁までチャレンジしにいったのも、すごくいい走りやった。やっぱり気持ちが足を動かしている。ショートにチャレンジしている気持ちが、ああやって足を動かしていると思う。すごくいいチャレンジだった」

 キャンプ初日から若手と同じランニングメニューを消化。その心意気が激走になって表れた。再挑戦を期す遊撃守備でも軽快だ。2回2死満塁からの二ゴロでは上本の送球の乱れを好処理で救い、3回は投手頭上を越えた浅いゴロを猛ダッシュでさばいた。走攻守すべてで存在感を示したオープン戦初登場だった。(山本 浩之)

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2019年2月25日のニュース