ソフトB サファテ 復活へ前進の32球「アドレナリンも出たよ」

[ 2019年2月24日 05:30 ]

打撃投手を務めるサファテ(撮影・岡田 丈靖)
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 右股関節手術から復活を期すソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が23日、今キャンプ初めてフリー打撃に登板した。打者相手の投球は昨年4月以来となったが、打者6人に変化球を交え32球を投じ、安打性の当たりを3本に抑えた。通算234セーブを誇る右腕が、開幕に向けペースを上げてきた。

 久しぶりに見る光景に、自然とテンションは上がった。昨年4月に右股関節の手術を受けたサファテが、約10カ月ぶりに打者相手に32球を投じた。

 「バッターに投げられたのが一番の収穫。ブルペンで投げるのに飽きていたので、気持ち良かった。アドレナリンも出たよ」

 B組で調整中の長谷川勇や育成選手相手の投球。直球は最速144キロを計測し、ドラフト3位・野村のバットを折る場面もあった。15球がボール球となったがカーブ、フォークも交え、安打性の当たりを3本に抑えた。球を受けた市川は「本当に軽く投げていたけど、指に掛かった球はスーっと来た」と話した。

 防球ネットを置かずに、セットポジションからテンポ良く投げ込んだ助っ人右腕。気温15度の中、半袖姿で腕を振り「(ネットが)前にあると邪魔なので。ネットを置くくらいなら打球が当たった方がマシ」と笑った。

 今後は2月中に再び打者相手に投球し、オープン戦は3月6日の西武戦(ヤフオクドーム)に登板予定。調整が順調に進めば、開幕には十分、間に合う公算だ。投球を見守った工藤監督は「(打者相手に)投げられた事実が大事。徐々に上げてくれれば」と一安心した様子だった。

 「体は問題ないし思ったよりいいペースで来ている。良くなるだけなのは分かっている」とサファテ。守護神の座を森と争う通算234セーブの剛腕は、着実に復帰への階段を上がっている。

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2019年2月24日のニュース