阪神ドラ1近本&赤星氏が“快足対談” 「盗塁王」「新人王」の秘訣は?

[ 2019年2月5日 11:00 ]

対談する近本(右)と赤星氏(撮影・坂田 高浩)
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 阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24=大阪ガス)が4日、本紙評論家の赤星憲広氏と対談。ルーキーイヤーから5年連続盗塁王に輝くなど通算381盗塁した「スピードスター」から、自身が目標に掲げる「盗塁王」への秘訣(ひけつ)を聞き出した。「赤星2世」として期待される即戦力ルーキーが自慢の快足を生かし「本家」同様に「盗塁王&新人王」ロードを疾走する。

 赤星氏 初対面じゃないよね。去年の入団発表の時(12月3日)にたまたま同じホテルに行っていて、ちょっとのぞいたら、田中秀太スカウトがわざわざ連れて来てくれてね。

 近本 僕もびっくりしました。最初(田中スカウトに)何か怒られるのかなと。何も聞いていなかったので。姿を見て“赤星さんや”と。

 赤星氏 テレビで見ていると、もっとゴツいイメージがあったんですけどね。会った時に“あれ、思ったより大きくないな”と感じた。身長ももう少しあるのかなと思ったら(公表は同じ1メートル70で)そんなに僕と変わらないから。

 近本 赤星さんより小ちゃかったんじゃないか思うんですけど。

 赤星氏 そんなことない。やっぱり体つきが僕とは全然違うんで。しっかりいい体しているから。社会人での活躍も見ていましたよ。大阪ガスだったし、関西のチームは注目して見るので、その中で活躍してたから。良い選手だなと思いながら見ていました。

 近本 ありがとうございます。

 赤星氏 ところで、僕に聞きたいことがあるそうだけど?

 近本 いっぱいあります!

 赤星氏 いっぱいある!?(笑い)

 近本 甲子園やマツダのような足場が土のところで、盗塁する時に何か変えていたことってありましたか?

 赤星氏 まず、僕はスパイクを替えていましたね。確実に。まだ(入団して以降)甲子園で走っていないからわからないと思うけど、ヤバいよ。すごく良いグラウンドすぎて、柔らかい。フカフカ。雨降ったら特にね。だから、一つの工夫としてスパイクの歯の長さを変えた。甲子園では長い歯を使っていたし、なおかつ、歯の位置を変えていた。前側が引っかかるように、前に付いている歯の位置をさらに前に出していた。最初の歯の引っかかりが全て。柔らかいから、うわべだけ引っかかっちゃうと逆に滑ってしまう。だから歯を長くして深いところまで刺して、そこの硬いところを蹴るっていうね。これは絶対必要なことだと思うので、1回試してみてほしいなと。実際にやってみてどれぐらいにしたらいいのかを決めていけばいいと思う。社会人時代も土のグラウンドはあったよね?

 近本 ウチ(大阪ガス)のグラウンドは土なんですけど、東京ドームとか京セラで試合があるので。その時は歯が高いなと感じたんですよ。

 赤星氏 人工芝のグラウンドだと、長ければ長いほど引っかかり過ぎちゃう。アンツーカーのところは土だけど、近本君のリードだと右足は(人工芝の部分に)出ていると思う。

 近本 僕は右足は出ていますね。

 赤星氏 足のケガにもつながるんで、やりながら工夫していけばいい。甲子園とマツダでも(土の)硬さが違うので。これがプロは球場をいくつも使うという難しさでもある。

 近本 よくわかりました。

(※続きは2月5日付紙面でお楽しみください)

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2019年2月5日のニュース