広島・松山、凱旋試合で活躍誓う「竜平会」招待へ「チケット取らないと」

[ 2019年1月12日 05:30 ]

自主トレを公開し、フリー打撃をする松山
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 広島・松山竜平外野手(33)が11日、鹿児島県鹿屋市の母校・鹿屋中央高校で自主トレを公開した。4月16日の巨人戦はプロ12年目で初の地元・鹿児島での凱旋試合。招待予定の後援会「竜平会」の前での活躍に意欲を見せ、盛大な“竜平会祭り”で地元を盛り上げたい。

 松山は早くも凱旋での“祭り”を想像していた。4月16日に組まれた巨人戦は広島にとって00年以来の鹿児島遠征。つまり、07年ドラフト入団の松山にとってはプロ野球選手としての勇姿を地元で披露する初めての機会だ。今回の帰省中、十分すぎるほどの期待が伝わってきた。

 「みんな“絶対行くから”と言ってくれている。まず1軍にいないといけない。地元の人も盛り上がってくれているから、チケットを取らないと…」

 必ず招待すると決めているのが「竜平会」のメンバーだ。出身の同県大崎町の人たちが中心となって結成された後援会で、現在は40〜50人が在籍。年に一度、鹿児島からはるばるマツダスタジアムに招待していた。

 「呼ぶと全然打てていなかった。代打の代打を出されたときもありましたから…」という負の連鎖は昨季のうちに断ち切った。本拠地に鹿児島から23人の竜平会員を迎えた昨年6月9日の楽天との交流戦で則本から決勝2ラン。殊勲のお立ち台で「オレ、やったよ!」と決めせりふを絶叫した。凱旋試合で再び大暴れすれば“竜平会祭り”の大盛り上がりは間違いない。

 「鹿児島での自主トレは環境もキャンプ地の日南に近くて似ていて体の状態を合わせやすい。いろんなところをサポートしてもらえて助かっています」

 自主トレは午後からのフリー打撃などを公開。午前中には100段ほどある階段ダッシュを10本こなした。「足がプルプルしている」というほどの追い込みぶり。例年よりも走り込みやウエートの量を増やし、「結構いい打球が飛んでいる。効果が出ているのかな」と自慢の打棒に磨きをかける日々だ。

 昨季初めて規定打席を満たしても「あと何年やれるか分からないし、1年間143試合、全部スタメンで出たい」と意欲的。2度目があるかも分からない凱旋試合へ決意は強い。(河合 洋介)

 ○…昨季主に5番を務めた松山は人的補償で加入する長野との強力クリーンアップ形成を思い描いた。高ヘッドコーチは長野を「3番タイプ」と評価していることもあり、「ベテラン同士で若手の(4番の)誠也を囲んでやりたい」と“共闘”に意欲をみせた。これまではあいさつを交わした程度の交流だけでも、「人としていい人。どんどんしゃべっていって、食事もいけたらいい」とチーム一丸を強調した。

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2019年1月12日のニュース