阪神　若き先発候補３投手躍る　矢野監督競争激化期待「超楽しみ」

練習試合   阪神１５―５韓国・ＬＧ （ 2018年11月17日    安芸 ）

＜阪神ＶＳ韓国・ＬＧ＞力投する先発の望月（撮影・坂田　高浩）
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　今秋唯一の対外試合で２１歳の望月、２０歳の才木、浜地の若虎３人がそろって好結果を残し、来季の阪神開幕ローテーション争いで一歩も譲らぬ快投を披露した。

　先発マウンドで剛球を投げたのは評価を上げている望月だ。「自分のイメージ通りに投げられた」と最初から全開。簡単に２死を奪った後、左打者の内角へ１４９キロ直球を投げ込んで見逃し三振に斬った。

　登板した５投手で最速の球威でねじ伏せ、登板前日に取り組んだ下半身主導のフォームも体現。２回を２安打無失点で終えて「先発で長いイニングを投げると、技術的に足りない部分も出てくるので継続してやりたい」と充実感を漂わせた。

　３番手の才木も負けていない。３回から登板して任された２回を無安打２奪三振無失点。３回４失点と精彩を欠いた１３日の紅白戦から復調し、「投げるリズム、変化球でカウントを取っていけた」と収穫を強調した。

　先にアピールした２人を上回りそうな勢いを見せたのは４番手の浜地だ。２回１安打５奪三振無失点。特に１イニング目の７回２死一塁では取り組んできた左打者への外角スライダーをフルカウントからしっかり決めて空振り三振を奪い、矢野監督にも「左打者の外スラで勝負できたというのが一番」と認められた。

　開幕ローテについてメッセンジャー以外は白紙を強調している指揮官は「若手３人。期待のピッチャーたちが来年、先発の争いの中に入ってきたら、めちゃ楽しみじゃない？　超楽しみ」と競争激化を期待。エースの資質を備えた３人のガチンコバトルが幕を開けた。（遠藤　礼）