広島アドゥワ4.6倍増!2200万円サイン 来季の先発ローテ入りあるぞ

[ 2018年11月18日 05:30 ]

入念にけん制練習をするアドゥワ
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 広島のアドゥワ誠投手(20)が17日に秋季キャンプ地の宮崎県日南市内の宿舎で交渉し、1720万円増の推定年俸2200万円で契約を更改した。高卒2年目で1軍デビューして53試合に登板し、プロ初勝利を含む6勝2敗。中継ぎでのフル回転が認められ、約4・6倍の大幅昇給をつかみ取った。来季へ向けては佐々岡投手コーチから先発ローテーション争い参戦の期待も向けられた。

 嫌でも期待が高まっていた席上でアドゥワの目に入ったのは驚きの大幅昇給だった。契約更改を終えて「想像以上でした」と言ったのは本音だろう。今季年俸480万円から約4・6倍増の2200万円。気持ちは自然と引き締まった。

 「“まだ完成はしていないし、これからも期待している”と言っていただいた。来年はとにかく今年以上の成績を残したい」

 1軍デビューを果たした高卒2年目の今季はプロ初勝利を含む6勝を挙げた。救援陣が軒並み不調に陥る中で開幕から一度も1軍を外れずに53試合登板。敗戦処理からロングリリーフまでこなす万能ぶりで、ブルペンに欠かせない存在にまで評価を上げた。

 立場は変わり、佐々岡コーチには「先発メンバーは何人でも作っておきたい。5、6番手が誰になるかは分からないけど、アドゥワや床田というところにも期待したい」とハッパをかけられた。手術明けで連投が厳しいことから先発調整に限られる床田と並んで名前に挙がったことからも、アピールを続けた先に先発ローテーション入りが見えていることは間違いない。

 本人は「(契約交渉で)先発をやりたいかと聞かれたけど、任されたところでやるだけですと答えました」と執着はしない。しっかり足元を見つめ、成長を期して温めているのが新球習得だ。

 「球種も増やさないといけないな…と思っている。相手には今年のデータがあると思うので何でもいいので投球の幅を増やしたい」

 今秋キャンプでは今季通じて制球の安定しなかったカーブの練習に重きを置いている。シート打撃では直球とカーブのみで組み立てるなど飛躍翌年の“2年目の壁”を乗り越えるための準備に余念はない。先発ローテーションを担うまでになれるか――。成長の跡を示す秋としたい。(河合 洋介)

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