清宮 世界1号&日本食で上り調子 決勝進出へもう1敗もできない

[ 2017年9月7日 05:30 ]

第28回WBSC U―18W杯

南アフリカ戦後の食事会で丸山(左)、川端(右)らチームメートと笑顔で乾杯する清宮
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 スーパーラウンド(R)進出を決めた侍ジャパン高校代表は5日(日本時間6日)、12―0で7回コールド勝ちした1次R最終戦・南アフリカ戦後に日本料理店で「決起集会」を行った。同戦で高校通算110号本塁打を放った清宮幸太郎内野手(早実3年)を中心に、英気を養った。

 寿司、天ぷら、うどん。ずらりと日本食が並んだ。29日のカナダ入り後、8日目にして初の外食。長方形のテーブル中央に主将の清宮が陣取り、オレンジジュースで乾杯した。

 宿泊先のホテルでは連日同じような食事メニューが並び、ナインは「日本食が食べたい」と話していただけに、「うまい、うまい」と日本の味を堪能。清宮が下級生の小園から「アーン」して寿司を食べさせてもらい、「めっちゃワサビが効いてる…」と返すと、笑顔の輪が広がった。

 南アフリカ戦では、清宮に高校入学後初の国際大会1号が出た。「節目の一本」と話した高校通算110号のホームランボールは、右翼後方にいた現地女性ファンの計らいで手元に戻り、お礼にサイン入りボールを贈った。2安打で打率は・250まで上昇。「球の見方が良くなってきている」と口にした。

 決起集会で見せた雰囲気の良さは、清宮と小枝守監督の「トップ会談」から生まれた。開幕前に指揮官の部屋で約30分間、チームのまとめ方などを相談。主将論など互いの意見をぶつけ合った。指揮官は内容こそ伏せたものの「自分と周りの考えの差があったことに気付いてくれたかな」と意義を強調した。

 B組2位で進んだスーパーRは強敵がそろうが、1勝1敗でのスタートだけに決勝進出へは1敗もできない。「これからもっとシビアな戦いが続いてくると思うけど、自分の最大限の力を出したい」。清宮を中心に団結して世界一をつかむ。(カナダ・サンダーベイ 東尾 洋樹)

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