Rソックスがアップルウオッチでサイン盗み?ヤ軍が映像提出

[ 2017年9月7日 05:30 ]

レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パーク
Photo By 共同

 宿命のライバル同士が場外乱闘だ。レッドソックスが今季の試合で、試合中に腕時計型の携帯端末「アップルウオッチ」を使用してサイン盗みを行っていたと5日(日本時間6日)、ニューヨーク・タイムズ紙が伝えた。8月18〜20日にレ軍の本拠地ボストンで対戦したヤンキースが、証拠とする映像とともに大リーグ機構に訴えていた。

 ヤ軍が提出した映像では、(1)ベンチ内でアップルウオッチを見ているレ軍のトレーナー→(2)ベンチ内の選手→(3)グラウンドにいる選手、の順で情報伝達が確認できるもようだ。ニューヨーク・タイムズ紙によると、これは投手の球種に関する情報だという。ヤ軍はかねてレ軍本拠地フェンウェイ・パークでのサイン盗みを疑っていた。

 大リーグ機構の調査に、レ軍はトレーナーが映像分析担当者からの情報伝達役を担っていたことを認めた。ジョン・ファレル監督も選手がサインを盗もうとした事実は認めたが、機器のベンチでの使用は知らなかったとし「それが禁止なのは分かっている」とした。

 打者への球種などの情報伝達は、二塁走者を経由したとみられ、8月18日は走者二塁でレ軍が8打数5安打で試合にも勝利した。この3連戦はレ軍の2勝1敗。ヤ軍の田中は登板しなかった。

 今後の処分内容などは決まっていない中でレ軍も、ヤ軍が系列テレビ局の映像を使ってサインを盗んでいると訴えた。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは両軍について引き続き調査する方針を示した上で「訴えられている事柄が試合に実際与えた影響を把握するのはとても難しい」と話した。

 外野席から双眼鏡を駆使したスタッフが…といった話は洋の東西を問わず、昔から指摘されてきたが今回は最新鋭機器。ヤ軍のジョー・ジラルディ監督は「電子機器を使用すれば簡単に情報も得られるが、危険なことでもある」と米メディアに語った。5日現在、首位レ軍を2位ヤ軍が3・5ゲーム差で追いかけている。

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2017年9月7日のニュース