由伸巨人 大野に脱帽「手も足も出なかったのが正直なところ」

[ 2017年9月7日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人0―4中日 ( 2017年9月6日    前橋 )

<巨・中>ベンチで浮かない表情の高橋監督(左)。右は斎藤投手コーチ
Photo By スポニチ

 前夜のサヨナラ勝ちの勢いがしぼんだ。今季10度目の零敗。巨人・高橋監督は「手も足も出なかったのが正直なところ。ボールの力に押されてしまったのかなと思う」と、今季最少の2安打に終わった攻撃を嘆いた。

 阿部を欠いた打線は8月23日の対戦で7回1得点に抑えられた中日・大野を、この日も最後まで攻略できなかった。飛球アウトが18を数えるなど、球威に押され、村田ヘッドコーチは「全員でカバーしないと」と苦言を呈した。

 8月以降、調子を落としている坂本勇は初回1死一塁で遊ゴロ併殺打に倒れるなど、4打数ノーヒット。打率・299となり、開幕2戦目以来に3割を切った。6、9回には直球を捉え大飛球を放ったが「(大野は)やっぱりいい投手。たまに力があった。勝ち負けがあるので仕方がない」と唇を噛んだ。

 球界屈指の内角打ちの技術を誇るだけに、今季は相手バッテリーは外角中心の配球が目立った。だが、夏場以降は内角を攻め込まれることが増えた。タイミングや感覚のズレが生じているのか、得意なゾーンを、本来の形で捉え切れていない。

 高橋監督は「(坂本勇は)いい当たりも出ているし感じは良くなってきている」と復調の兆しを指摘した。3位・DeNAとは2・5ゲーム差に開いた。11年連続のCS進出へ、チームも主将も正念場が続く。(川島 毅洋)

続きを表示

この記事のフォト

2017年9月7日のニュース