横浜・及川 別格の球速&制球力 西武・渡辺智スカウト「スーパー1年生やね」

[ 2017年8月12日 09:10 ]

第99回全国高校野球選手権第4日・1回戦   横浜4―6秀岳館 ( 2017年8月11日    甲子園 )

<横浜・秀岳館>3番手で登板し、3回無失点に抑えた横浜・及川
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 ◆100回大会の主役たち

 伸びやかに、しなやかに。4回から登板した横浜の及川は秀岳館の強力打線にも140キロを超えるストレートを福永のミットに投げ込んだ。「流れをこちらに戻そうと思って投げた」。その言葉通り、3イニングを1安打無失点。昨年はU―15日本代表として国際大会を経験、1年生とは思えない落ち着きで役目をしっかり果たした。

 春の神奈川決勝で東海大相模に痛打を浴びた。「甘くなると許してもらえない。その時の経験も含め投げました。今日は打たれなかったけど、もう少し制球力もつけないといけないと思います」。もちろん将来はプロ志望。「スピードより切れが大事。ここを磨きたいし、(2年生左腕の)板川さんからエースを奪うつもりでやりたい」と目標設定は高い。

 西武・渡辺智男スカウトは「この球速に制球力。2年後が楽しみ。スーパー1年生やね」と“別格”を強調した。甲子園へチャンスはまだ4回ある。「甲子園は楽しい。またここで投げたい気持ちが強くなりました」。伸びしろ十分の左腕。来年の記念大会の主役へスタートを切った。 (落合 紳哉)

 ◆及川 雅貴(およかわ・まさき)2001年(平13)4月18日、千葉県生まれの16歳。小3から須賀スポーツ少年団で野球を始め、中学は匝瑳(そうさ)リトルシニア。小学校から投手一筋。昨年はU―15日本代表のエースとして「第3回WBSC U―15ベースボールワールドカップ」で準優勝。家族は両親と姉。1メートル82、71キロ。左投げ左打ち。

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