球審がルール勘違い 智弁和歌山―興南戦でハプニング

[ 2017年8月12日 07:09 ]

第99回全国高校野球選手権第4日・1回戦   智弁和歌山9―6興南 ( 2017年8月11日    甲子園 )

<興南・智弁和歌山>9回1死一塁、一塁走者・冨田は二盗失敗
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 智弁和歌山がハプニングを乗り越えて同校の甲子園史上最大6点差逆転勝利を飾った。

 事件が起きたのは3点にリードを広げた9回1死一塁だ。8番・西川がカウント1―1から空振り。走っていた一塁走者の冨田を刺そうとして送球した捕手・諸見のプレーを妨害したとし、高野聖史球審が守備妨害を宣告したが、冨田はアウト。興南ナインは守備妨害と盗塁死で併殺と勘違いして攻守交代した。

 公認野球規則では守備妨害が適用されても、走者が刺された場合は守備妨害が取り消される。ただ、高野球審は「打撃妨害で打者アウトを適用し、走者を一塁に戻してカウント1―2から再開する」と場内に説明。すぐに西貝雅裕一塁塁審の指摘を受け、本来のルールを適用して再開された。

 球審の勘違いで混乱を招いたことに窪田哲之本部管理審判は「申し訳ない」と謝罪した。試合は林、冨田の2ランなどで歴史的逆転勝利。甲子園6年ぶりの白星で自身が持つ通算最多記録を64勝とした高嶋仁監督は「苦しかった。15年ぶりくらいの感じ」と話した。

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2017年8月12日のニュース