阪神・中谷 チームトップ13号 メッセの言葉に胸熱く

[ 2017年8月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―1DeNA ( 2017年8月11日    横浜 )

<D・神>3回2死一、二塁、中谷は左中間に3ランを放ちナインとハイタッチ
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 正真正銘の本塁打だった。2回に鳥谷の一打は本塁打と判定されながらもリプレー検証の後の二塁打に変更。しかし1点リードの3回に今度は阪神・中谷が打った瞬間、それとわかる一発を同じような場所に放った。2死一、二塁からの第2打席。先発の石田が投じた初球のスライダーをジャストミートした。

 「打ったのはスライダー。みんながつないでくれて回ってきた打席でしたし、まだまだ追加点が欲しいところでした。甘くなったボールを逃すことなく捉えることができた」

 手応え十分の一打だった。左中間スタンド中段に突き刺さった一撃は4日のヤクルト戦以来となる6試合ぶりの13号3ラン。5回無死からの第3打席ではカウント2―2から右越えの二塁打。持ち前の「パワー」に加えて成長の跡を示す「技」も披露した。

 「一発が大きかった。もともと、飛ばすパワーもあるし。アジャストするタイミングさえつかめば、いいものが出てくるだろうとは去年から思っていた」

 金本監督も成長ぶりに目を細めた。その言葉を裏付けるように打撃の状態は上昇。8月の月間成績は打率はここまで・333の2本塁打だ。眼下の敵のDeNAとの相性もいい。今季は球団別最多の5本塁打を放ち、横浜スタジアムに限れば球場別打率もトップの・412。石田からは7月27日にも本塁打している。

 「CSで戻って来られたら投げると言っていた。(ずっと)いいピッチングをしてもらっていたので…。勝っていきたい」

 試合前には全体ミーティングでメッセンジャーが発した言葉に胸を熱くした。エースの戦線離脱。チームの危機に燃えた若虎がバットで応えた。残り42試合。決意を新たにした長距離砲が猛虎を勝利へと後押しする。 (山本 浩之)

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2017年8月12日のニュース