ソフトB松坂 開幕ローテ絶望的 右内転筋に強い張り「無理です…」

[ 2017年3月19日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク5―6西武 ( 2017年3月18日    メットライフドーム )

<西・ソ>右脚をアイシングしながら球場を後にする松坂
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 ソフトバンクの松坂大輔投手(36)が18日のオープン戦・西武戦(メットライフドーム)で右内転筋の強い張りを訴え4回途中で緊急降板した。右肩手術からの復活を期して調整を進めてきたが、開幕ローテーション入りが絶望的となった。

 苦痛の表情。ベンチから佐藤投手コーチが駆け寄ると右脚を押さえてうつむいた。4回2死一塁から栗山、岡田に連続四球を与えたところで内転筋に限界が来た。どうする?という問いかけに「無理です…」。唇をかみ、マウンドを降りた。

 先発枠入りへ最後の望みをかけた登板だったが、試合前から右脚には異変を感じていた。「(違和感があるから)投げやすい投げ方を探した。逆に余計な力が入らなかったのかもしれない」と振り返る。現状でベストを尽くし、2回まではパーフェクト。張りが強くなった3回に制球を乱し、2四球と犠飛で1点を失った。満塁で降板した4回は2番手の加治屋が走者一掃の適時二塁打を許し、記録上は4失点。3回2/3で1安打2三振4四球という内容だった。

 全71球で140キロ超は一球もないが、ツーシームやカットボール、カーブを操ってテンポ良く投げていた。「ストライクゾーンの中で(球を)動かせた。それを長いイニング続けたかった」。手応えがあるからこそ悔しさも倍増した。

 佐藤投手コーチは「投球内容とケガは別として考えている」と評価したが、開幕までの再登板については否定。工藤監督も「もう1、2イニング見たい内容だった。でも内転筋は故障までいくと長引くから」と無理はさせない方針を示した。松坂は「長引くものじゃないと僕は思っている」と自分を信じ、回復を待つ構えだ。 (君島 圭介)

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