阪神・能見 大補強巨人警戒 現役2位20勝も「打線変わってくる」

[ 2016年12月12日 06:58 ]

ファンとハイタッチする能見(左)と狩野
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 手強い敵こそ倒しがいがある。阪神・能見篤史投手(37)が11日、狩野とともに滋賀県大津市の琵琶湖グランドホテル京近江でトークショーを開催。今オフも恒例の大型補強を行った巨人打線に警戒心をあらわにしながらも、G倒への意欲を燃やした。

 「そりゃあ(補強は)気になりますよ。パ・リーグならともかく、対戦するんで。狭い球場やし大変やね。点をいかに与えないかというのがポイントになると思う」

 宿命のライバルに新助っ人として加入が決定したのが、皮肉にも阪神も獲得調査に動いていた元楽天のマギーだ。13年の交流戦での直接対決では3打数0安打2三振と完勝。ただ、対戦数が少ないだけに楽観視する気はさらさらない。

 「抑えたのはたまたま。自分との対戦よりも、楽天が優勝した時のイメージがなので、いいところで打っている印象が強い。今どうなっているのかはわからないけど、打線の厚みが増すでしょ」

 さらに、攻守でやっかいな存在になりそうな陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)も巨人入りが決定的。「そんなに投げているわけじゃないし(パの選手は)新鮮と言えば新鮮。また打線も変わってくると思う」と警戒を強めた。

 金本監督も話しているようにそれぞれ9勝15敗、7勝18敗に終わった巨人、広島戦の成績が4位低迷に直結した。それでなくともタテジマで来季13年目を迎える左腕は「巨人戦」の特別さは熟知している。今季先発は1試合のみ(0勝1敗)だったが、通算では現役投手で2番目となる20勝(18敗)を挙げているGキラー。熟練の投球術で新戦力にも仕事をさせるつもりはない。(山添 晴治)

 ≪8年ぶりのカード未勝利≫能見は今季巨人戦に救援1度を含む2試合登板で0勝1敗。08年以来8年ぶりのカード未勝利だった。通算20勝(18敗)は現役選手では石川(ヤ)の26勝に次ぐ2位。阪神歴代では渡辺省三と並ぶ7位タイで、6位は山本和行の23勝。

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2016年12月12日のニュース