阪神・岩崎 糸井に弟子入り志願「正直な感想を聞ける機会」

[ 2016年12月12日 08:45 ]

打者として球児と対決した岩崎は凡フライに打ち取られる
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 異例の弟子入り志願!?阪神・岩崎優投手(25)が11日、京都市内のグラウンドで侍・athlete主催「岩崎優の夢授業」に参加し、新加入する糸井嘉男外野手(35)に助言を仰ぐ考えを明かした。今季の交流戦での対戦では3打数無安打。独特の軌道で武器としている直球の打席での印象など生の情報を仕入れる狙いだ。新セットアッパー襲名を狙う来季へ向けて投打の枠を超えた積極交流を思い描いた。

 「超人」の言葉に耳を傾け、確固たる自信を胸に宿したい。岩崎が新戦力の超目玉・糸井に自身の投球について意見をもらう考えを口にした。

 「打席で自分のボールが、糸井さんにどう映っていたのかはすごく気になります。経験も実績もかけ離れた自分が、球界を代表される打者の方と話す機会は多くはない。他球団の選手から正直な感想を聞ける機会も、こういう移籍された時ぐらいしかないと思う」

 バットでの援護射撃だけでなく、自らの進化をアシストしてくれる“助っ人”との対面を熱望した。今季、交流戦期間中の6月20日、オリックス戦(甲子園)の先発マウンドに上がって糸井と相まみえている。4回無死一、二塁で迎えた第2打席を二飛に仕留めるなど3打数無安打に封じ、7回無失点の快投につなげていた。

 「どんな小さな指摘でも、自分にとっては間違いなく、プラスになると思うので」

 バッテリー間で打ち取った根拠を共有することはできても、実際に対戦した打者の本音を直接、聞くことはなかなかできない。凡打は必然だったのか、それとも紙一重だったのか。打席に立った糸井が感じた印象は、大きな財産となるはず。浮き上がるような独特の軌道を描き、金本監督も就任時から評価する直球に関しても“取材”を敢行し、手応えを深める。

 「まずは糸井さんにそこまで聞ける距離というか関係にならないといけないですけどね」

 いくらチームメートと言えども、投手と野手の違いもある10歳上の大先輩に初対面でズバズバと質問をぶつけるのは困難。あいさつから入り、徐々に距離を縮め、核心を問うつもりだ。

 「いきなり自分が勝ちパターンで投げられると思ってないですし、そんな簡単なことじゃない。オープン戦から結果を積み重ねて、そういうポジション(セットアッパー)を任されるようになれば良いと思う。監督の期待にも応えたいし、何よりもチームの勝利に多く貢献したい。大事なシーズンになると思う」

 来季は中継ぎへの配置転換が決定しており、空席となっているセットアッパー襲名への期待も高い。「糸井の言葉」を活力に勝負の1年に挑む。 (遠藤 礼)

 ▽岩崎の今季オリックス戦<阪神2―0オリックス>交流戦最終戦の6月20日甲子園。同カード初登板の岩崎は先発で7回5安打無失点。プロ初対戦の糸井にも初回三ゴロ、4回二飛、6回一ゴロの3打数無安打と隙を見せなかった。試合は0―0の8回、原口の先制左越え2ランで均衡を崩し、藤川、ドリスの無失点リレーで完勝した。

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