山田2世は俺!渡辺 満塁一掃二塁打 同期広岡に対抗心

[ 2016年11月14日 05:30 ]

練習試合 ( 2016年11月13日    松山 )

<ヤクルト・松山フェニックス>勝利のハイタッチを交わして三塁ベンチに引き揚げる渡辺(左端)

 「山田2世」は俺だ!ヤクルトは愛媛・松山の秋季キャンプで社会人クラブチームの松山フェニックスと練習試合を行い、高卒1年目の渡辺が猛アピールした。途中出場し、7回2死満塁から走者一掃の中越え適時二塁打。山崎の押し出し四球で勝ち越した直後の初球を思い切りよく振り抜き「四球の後で直球でカウントを取りにくると思った」と納得顔だった。

 5日に行われた神宮外苑創建90年記念奉納試合の六大学選抜戦でも、途中出場で広島にドラフト1位指名された慶大・加藤から9回に右中間突破の三塁打。今回も初対戦投手から価値ある一打に、真中監督も「実戦でアジャストするのがうまい」と目を細めた。

 同期の広岡が侍ジャパンU―23代表の主力として優勝に貢献。山田にそっくりの打法で「山田2世」の呼び声が高いが、渡辺も潜在能力では負けていない。栗ケ沢中時代は陸上200メートルで全国大会に出場した50メートル5秒9の快足に加え、パンチ力も兼ね備えた大型内野手。目標の選手に山田を掲げる成長株は「良い意味で刺激をもらっている。自分も負けないようにしたい」と広岡へのライバル心を隠さなかった。 (平尾 類)

 ◆渡辺 大樹(わたなべ・だいき)1997年(平9)6月7日、千葉県松戸市生まれの19歳。専大松戸では1年秋から遊撃の定位置を獲得した。3年夏に甲子園出場も1回戦敗退。高校通算17本塁打、遠投90メートル。15年ドラフト6位でヤクルトに入団し、昨季はイースタン・リーグで74試合出場し、打率・256、3本塁打。趣味は読書。1メートル82、87キロ。右投げ右打ち。

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2016年11月14日のニュース