藤浪 今オフ“ダル塾”入門へ 大谷も参加で初合体

[ 2016年11月14日 05:30 ]

侍ジャパン強化試合 ( 2016年11月13日    東京D )

<オランダ・日本>国歌が流れる中、オーロラビジョンを見つめる大谷(左)と藤浪

 侍ジャパンに招集された阪神・藤浪晋太郎投手(22)が、今オフにレンジャーズのダルビッシュ有投手(30)と合同自主トレーニングすることが13日、分かった。ダルビッシュが自身のツイッター(短文投稿サイト)上で、オフのトレーニングについて報告した際に藤浪の参加を示唆し、藤浪も認めた。日本ハム・大谷、ヤンキース・田中らも参加予定で、超一流の投手から心身ともに刺激を受け、来季の巻き返しを図るべく、鋼の肉体を作り上げる。

 超進化を遂げるビッグチャンスが訪れた。東京ドームでのオランダとの強化試合後。オフに向けて「他球団のエース級の方と(合同自主トレを)やりたい。勉強になることがたくさんある」と話していた藤浪は、ダルビッシュとの合同自主トレーニング実施を認めると、狙いを口にした。

 「一緒にやらせていただくつもりでいます。基本的にはオフのトレーニング(のことを聞きたい)。技術的なこともいろいろ話したい」

 13日午前1時過ぎ。ダルビッシュが自身のツイッター上でフォロワーに対し「このオフシーズンはトレーニング動画をあげていきたいと思っています。去年は基本大谷のみでしたが、今年は選手を増やします」とオフのトレーニング動画を公開することを報告。その直後に「藤浪投手にも教えてあげて下さい」というツイートに対し「(藤浪も)参加予定です」と明かしていた。

 大阪桐蔭時代、1メートル97の長身から「なにわのダルビッシュ」の異名を取った藤浪にとって、ダルビッシュは憧れの投手だった。高校時代には自身と同じ長身右腕のフォームを参考にして、自らの投球フォームを作り上げた。プロ1年目から親交があり、13年オフ以降はダルビッシュのトレーニング理論を手本にして、「1日6食」「ウエート重視」のトレーニング法や「左投げ調整法」も実践。「ダル化」への歩みを着々と進めてきた。

 夢の合同自主トレは、ダルビッシュが帰国するタイミングの12月上旬にも都内のジムで実施予定。藤浪以外にも日本ハム・大谷、ヤンキース・田中らが参加を予定しているという。特に高校時代からライバル関係だった大谷とは、初めての“合体”になる。投打で日本一の原動力となった同い年の大谷から受ける刺激は、決して小さくないはず。日米の一流投手たちが一堂に会する超豪華なひとときで学び、感じ取ることは、すべてが値千金。必ずや藤浪の血となり肉となる。

 4年目の今季を7勝11敗、防御率3・25と不本意な成績で終えた。5日まで高知・安芸の秋季キャンプに参加した後は侍ジャパンの一員として強化試合に参戦。12日のオランダ戦では3回3安打2失点だった。5年目の巻き返しのためには新境地の開拓が必須。絶好のタイミングで「ダルビッシュ塾」の門を叩く。

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2016年11月14日のニュース