【巨人秋季キャンプ】育成参加の2外国人選手 覚えた日本語は「地獄」ともう1つ

[ 2016年11月14日 16:45 ]

秋季キャンプ参加している巨人育成選手のマヌエル・ソリマン投手

 異例の秋季キャンプ参加で汗を流す2人の外国人がいる。昨季途中に育成選手として巨人に加入したマヌエル・ソリマン投手(27)とサムエル・アダメス投手(22)だ。ドミニカ共和国出身の両腕が宮崎の地で覚えた日本語がある。

 「地獄」と「ゲ○はきそう」

 8日には300メートル走を10本、必死の形相で走り抜いた。若手選手に交じり、約10時間のメニューをこなしている。

 来季の支配下登録を目指す。ソリマンは「日本の治安が良いから、家族と一緒に住みたい」と夢を語った。母国では自身は2度強盗に襲われ、ジュリセ夫人も2度拳銃を突きつけられて金品を奪われたという。まずは「このキャンプで力をつけて今年以上の力を発揮したい」と意気込む。今季は6試合の登板で3勝3敗、防御率は3・86だった。

 3軍での登板のみだったアダメスは、最速153キロを誇る右腕。苦手だった日本の食事を克服しつつある。「来日当初は食事面で慣れないことが多かった」という。特に刺身などの生ものが今でも大の苦手だ。焼き加減が甘いステーキやハンバーグも食べることができず、ジャイアンツ寮では真っ黒焦げになるほど焼いてもらっている。8日には107球をブルペンで投じ、見守った高橋監督から「ボールに力があった」と評価された。

 6年ぶりの秋の対外試合となった13日の韓国・ハンファとの練習試合(宮崎サンマリン)で両腕とも登板。ソリマンは2回を無安打無失点。アダメスは2回を2安打2失点だった。両腕とも「支配下登録されて1軍の舞台で登板したい」と口をそろえ、練習に励んでいる。

 ◆ソリマン・マヌエル 1989年(平元)8月11日生まれ、ドミニカ共和国出身の27歳。アリスティデス・ガルシア・メジャ学院高、ツインズ1A、ツインズ1A+、ツインズ1Aを経て、昨季途中に巨人入団。188センチ、100キロ。右投右打。

 ◆アダメス・サムエル 1994(平6)年9月27日生まれ、ドミニカ共和国出身の22歳。コバデナ高、ロイヤルズルーキを経て、昨季途中に巨人入団。193センチ、95キロ。右投右打。

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