大谷　いきなり場外弾！侍二刀流へ再始動　強化試合は打者専念

右足に体重を乗せて打撃練習する大谷

　侍ジャパンに選出されている日本ハム・大谷が、千葉・鎌ケ谷の秋季練習で再始動した。フリー打撃は２７スイングで柵越え７本。６本は中堅から左で、残り１本は右翼場外弾だ。強化試合（１０～１３日、東京ドーム）では打者に専念。侍ジャパンでの打者デビューに「打てる、打てないはあると思うが、ベストなコンディションでいければいい」。ＤＨとして中軸での出場が有力視される中、圧巻の打撃を披露した。

　「オフのトレーニングに入りながら、そこに侍ジャパンの試合がある感じ。強化試合を見据えての調整はしていない」

　言葉通り、来年３月のＷＢＣを見据えて二刀流調整を継続する。練習では、宮西とＷＢＣ使用球でキャッチボール。「僕は投げないので。（感触は）あまり分からない」と素っ気なかったが、投本間の距離ではノーワインドアップやセットポジションを交えて丁寧に投げた。キャッチボールは代表合宿以降も「やると思います」と話した。

　ランニングも投手用のメニューをこなし、全体練習後は室内練習場で入念に投球フォームを確認した。栗山監督は大谷の二刀流に「１５年に投手のタイトルをしっかり獲って、今年は打つ方であれだけ数字（２２本塁打）を残した。でも二刀流にはなっていない」と変わらず高いハードルを設定。まずはＷＢＣで応える。

　強化試合で対戦するメキシコ代表は、メジャー通算３０８本塁打のゴンザレス（ドジャース）も来日。試合には出場しないが、練習を見るチャンスはあるだけに「もちろん参考にはなると思います。見てはみたいですね」と目を輝かせた。早ければ、来オフにもポスティングシステムを利用してメジャー移籍の可能性がある２２歳が、超一流の打撃を体感し吸収する。