JR東日本東北8年ぶり1勝 西村が散発5安打完封

[ 2016年11月3日 05:30 ]

社会人野球日本選手権1回戦 ( 2016年11月2日    京セラD )

<JR東日本東北・新日鉄住金鹿島>5安打完封勝利を挙げたJR東日本東北・西村

 1回戦3試合が行われ、JR東日本東北は新日鉄住金鹿島を2―0で下し、4強入りした07年大会以来、9年ぶりの白星を手にした。エース左腕・西村祐太投手(27)が5安打で完封した。パナソニックは阪神からドラフト8位で指名された藤谷洸介投手(20)がJFE西日本を6安打に抑え、6―0で勝利。NTT西日本はJX―ENEOSに1―0に競り勝ち、2回戦に進んだ。

 心は熱く、頭は冷静に、スコアボードに0を並べた。JR東日本東北の左腕・西村は、130キロ台中盤の直球にスローカーブ、チェンジアップを低めに集め、散発5安打で完封。4強入りした07年以来、8大会ぶりの勝利をもたらした。

 「真っすぐを速く見せることができたし、低めにチェンジアップが決まった。(今日の)先発もないんじゃないかと思っていたので。とにかく勝つ。それだけだった」

 最終調整となった10月28日のJFE西日本との練習試合で四球を連発するなど精彩を欠いた。試合後のミーティングで藤井省二監督から「(大会では)何点取られるか分からない」と叱責(しっせき)された。「正直、クソッと思った」というが、最高の結果で見返した。

 今夏の都市対抗には、きらやか銀行の補強選手で出場。先発した2回戦・西濃運輸戦では12回無失点の力投を見せ「全国でもやれる自信」をつかんだ。2回戦はJR西日本との「JR対決」が控える。西村は「完封がまぐれじゃないことを証明しないと」と気を引き締めた。

 ▼新日鉄住金鹿島・玉置(元阪神。6回途中2失点で降板し、チームは大会初勝利ならず)2点は重い。勝って、次の試合は若手に全国大会を経験させてあげたかった。

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2016年11月3日のニュース