岸FA宣言 西武は4年契約提示、楽天は3年総額12億円以上

[ 2016年11月3日 05:30 ]

FAを宣言し会見を行う岸は汗をぬぐう

 西武のエース・岸孝之投手(31)が2日、海外フリーエージェント(FA)権を行使すると表明した。この日、球団にFA申請書類を提出。残留も視野に入れて国内球団を軸に交渉したい考えを示し、楽天の星野仙一球団副会長(69)は岸の獲得に乗り出す方針を表明した。地元の仙台出身で通算103勝を誇る右腕に対し、3年総額12億円以上の大型契約を用意。早ければ、交渉解禁となる11日にもアタックする。

 「レオのエース」が野球人生で最大の決断を下した。球団にFAの申請書類を提出した岸は「この世界で10年間やってきて、1人の野球人として他球団が僕のことをどのように評価しているのかを聞いてみたい」と素直な気持ちを明かした。

 シーズン中の9月中旬から球団側とは残留に向けた話し合いを続けてきた。関係者によると、当初は2年契約が提示され、交渉の中で最大4年の複数年に変更されたとみられる。鈴木葉留彦球団本部長や渡辺久信SDから残留を要請され「チームには感謝しかないので、その言葉はしっかり受け取った」という。ただ、今後の野球人生について自問自答を繰り返す中で、年齢的にも今回が最後のチャンスという気持ちが強くなっていった。

 「ライオンズには感謝しているし、愛着もありますが…。来月で32歳になりますし、今年はケガ(右内転筋痛)もあった。いつ大きなケガをして投げられなくなるか分からないのが投手なので」

 球団は宣言残留を認めているが、条件の見直しなどの再交渉はしない方針。同一リーグの楽天が獲得に乗り出すが、鈴木本部長は「最後まで戻ってくると信じて待ちたい」と話した。しかし、岸にとっては10年間のプロ生活で勝ち取った権利でもある。決め手になるのは、どれだけ必要とされているか。「移籍を前提としているわけではない。もし、お話を頂ければしっかりと聞かせていただきたい。どういう選択をしたとしても、後悔のないようにしたい」。交渉解禁は11日。他球団のオファーを待って、自らの進むべき道を選ぶ。 (重光 晋太郎)

 ◆岸 孝之(きし・たかゆき)1984年(昭59)12月4日、宮城県生まれの31歳。名取北から東北学院大へ進み、06年大学生・社会人ドラフト希望枠で西武入団。1年目の07年に11勝、翌08年は12勝を挙げ、巨人との日本シリーズでは、初登板初完封などの活躍でMVPを獲得した。14年5月2日のロッテ戦(QVCマリン)で史上78人目のノーヒットノーラン。1メートル80、77キロ。右投げ右打ち。

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