「甲子園の土」ならぬ「カブスの芝」張り替え後持ち帰り可

[ 2016年11月1日 11:40 ]

自慢の芝に触れるカブスのヘッド・グラウンドキーパーを務めるジャスティン・スピルマンさん

 【Wシリーズ舞台裏】ワールドシリーズが行われたカブスのリグリー・フィールドの芝生を、無料で持ち帰れるとしたらどうだろうか?「フロントのアイデアで、近所のファンへの感謝の気持ち。毎年オフになると配布しているよ」とヘッド・グラウンドキーパーのジャスティン・スピルマンさん。球場外の広場にはがした芝生を置いておく。早い者勝ちで、昨年は11月2日に行われ3時間でなくなったそうだ。

 今年は9月上旬にも臨時提供した。ワールドシリーズまで勝ち進むと想定し、傷んだ芝生を張り替えておいたのだ。「提供したのは内野の芝生全部と、一部ファウルグラウンドのもの」。持ち帰ったファンは家の裏庭に敷くもよし、友人に自慢するもよし。とりわけ今年はワールドシリーズに進んだから価値は高い。芝生の全面張り替えは20万ドル(約2100万円)前後の費用がかかる。同球場は寒さに強いケンタッキーブルーグラス種を用い、ウィスコンシン州で栽培したものを運んでいる。出場した球児に限られる甲子園の土とは違い、日時さえ合えば誰でも持ち帰れる。(奥田秀樹通信員)

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2016年11月1日のニュース