高山は金本監督タイプ「4スタンス理論」初実践

[ 2016年11月1日 08:00 ]

4スタンス理論の広戸氏(中央)から指導を受けた高山は、ロングティーで豪快なスイングをみせる(右は金本監督)

 指揮官の指導とも相性バッチリだ。阪神の高山が今キャンプに講師として招かれたスポーツ整体師の広戸聡一氏から助言を受け、提唱する「4スタンス理論」では金本監督と同じ「B2タイプ」であることが判明した。

 「一番言われたのは、最初に左肘を(打つ時の位置に)持ってきてから構えたら、自然とそこに入ってくるということです。いい機会になりました。自分のものにしないといけなし、早くそうなるようにしていきたい」

 多くの選手が今春の宜野座キャンプで広戸氏の講習を受けた中、安芸組だった高山は不参加。技術的な部分ではなく、技術を向上させるための準備段階での助言を初めて受け、目からうろこが落ちた様子だった。

 広戸氏は「大変インテリジェンスのある選手。監督が普段から“体幹をうまく使えたら”とおっしゃられているが、そのためにはどういう風に体を動かすのか。前段の動きの話などをさせてもらった」と説明。「4スタンス理論」とは重心を足のどの位置にかけているかによって人を4タイプに分類する理論で、野球以外でも一流スポーツ選手にその信奉者は多い。高山はかかとの外側に重心があるB2タイプで、松井秀喜や田中将大、さらに金本監督とも同型。理論上、指揮官自身の経験に基づいた指導が受け入れやすいことになる。

 練習最後のロングティーでは助言をもとに構える前に一度左肘をたたんでグリップの形をつくってから構えなおしてスイング。快音を連発するなど打撃も一変した。夜の宿舎では講習会にも参加し、頭と体で新しい理論を学んだ。プラスになるものは何でも吸収し、さらなる進化を目指す。(山添 晴治)

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2016年11月1日のニュース