大島FA権行使せず残留「森監督は駒大の先輩。優勝させたい」

[ 2016年11月1日 05:30 ]

FA権を行使せず残留することを表明した中日の大島

 中日・大島洋平外野手(30)が31日、名古屋市内で会見して今季取得したフリーエージェント(FA)権を行使せずに残留することを表明した。「むっちゃ悩んだ」と明かし、決断の決め手には「監督は駒大の先輩。優勝させたいと思って決めた。僕の予想ですけど、森さんが一番(交渉で)動いてくれたと思う」と新監督の存在を挙げた。

 具体的な金額や年数は明かさず、今季の推定年俸9000万円から大幅増とみられる「複数年契約」と説明。29日にあった3度目の交渉で条件の上積みがあった背景に森監督の後押しを推察した。30日朝に球団に意思を伝え、海外視察へ出発前だった森監督にも連絡を入れた。「ありがとな。来年、頼むぞ!」と言われ、「気持ちよくドミニカに行ってくれたと思う」と笑顔を浮かべた。

 19年ぶり最下位に沈んだ今季にあって一人だけ全143試合に出場。「今の状態で(移籍)は逃げるみたいで嫌。まだ名古屋の人に恩返しができていない。これからが本当の仕事」。地元出身の人気者は「希望はそう」と生涯ドラゴンズを望んだ。(細川 真里)

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2016年11月1日のニュース