サターホワイト151キロデビュー!1回零封「抑えられて良かった」

[ 2016年8月1日 08:00 ]

<神・中>9回、サターホワイトは来日初登板で無失点に抑える

セ・リーグ 阪神6―1中日

(7月31日 甲子園)
 やっとこの日がやってきた。6―1と点差を広げた9回。聞き慣れない登場曲と共に阪神・サターホワイトの名が告げられると、駆けつけた大観衆からどよめきと共に大歓声がこだました。来日後1軍初登板で1回無失点。上々のデビューとなった。

 「少し球がうわずってしまったけど、なんとか抑えられて良かったよ。(甲子園の歓声は)すごく熱狂的で、情熱が伝わってきたよ」

 先頭のエルナンデスに対して、注目の“第1球”は148キロの外角直球。初球から打ちに来た打球は中飛となった。続くビシエドに対しては、この日最速の151キロがボールとなり、2球目を中前に運ばれ初安打を許す。それでも、5番・福田を宝刀フォークで空振り三振に斬って取ると、高橋には左前打浴びたものの最後の打者堂上を左飛に仕留めた。緊張の初登板を終えるとナイン、金本監督とハイタッチ。ホッとした表情を浮かべて笑顔をはじけさせた。

 心の底から憧れる投手がいる。『マリアノ・リベラ』。1995~2013年までヤンキースで不動のクローザーとして君臨した男だ。「直接話したことは無いよ。でも、アメリカにいたときにテレビで見ていて、彼のムービングファストボールに憧れていたんだ」。ギネスにも認定されている通算652セーブの大記録を持つ世界のセーブ王の投球術やマウンドさばきなど、食い入るように見て参考にしていた。

 「良いスタートを切れたと思うけど、球が浮いてしまったことは修正しないといけない」

 2安打を許した投球に満足は無かった。それでも、この日投じた12球は一生忘れられないものになったはずだ。逆襲を期す猛虎にとって、途中加入した新戦力の台頭は大きな追い風となる。 (巻木 周平)

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2016年8月1日のニュース