巨人14勝7敗で7月首位!“絶好調”阿部2回10人攻撃2点打締め

[ 2016年8月1日 08:00 ]

<巨・ヤ>4回2死一、二塁、村田の二塁打で一塁から生還する阿部

セ・リーグ 巨人10―1ヤクルト

(7月31日 東京D)
 序盤の2回に勝負を決めた。打者10人の猛攻を締めたのは、7月絶好調の巨人・阿部だ。「1打席目に力んでしまったのでコンパクトに振っていった」。4点を奪い、なおも2死一、二塁で外角143キロの直球を左中間二塁打。今季1イニング最多タイの6得点だ。

 阿部は17試合連続安打で、7回にも中前打。右肩痛で出遅れたが、勝負どころを知る大黒柱は7月の打率・338、4本塁打、20打点と状態を上げてきた。

 前日。32本塁打でリーグトップのDeNA筒香のミズノ社製のバットを使った。「ロッカーの上の棚を見たらあったから引っ張り出した」。全体的に細くてトップにバランスがあり、より長距離打者向き。キャンプ中に入手した。休養も兼ねて打撃練習を回避したこの日は重量は同じ自分のバットに戻したが、長いシーズンを戦う上での気分転換も熟知している。

 7月3度目の同一カード3連勝。チームの雰囲気の良さを表す場面もあった。4回2死一、二塁、村田の二塁打で阿部が一塁から生還。苦笑いで呼吸を整える37歳をナインは爆笑で迎えた。7月14勝7敗はリーグトップの勝率。貯金は4。高橋監督も「阿部、坂本、村田に長野。軸としている選手が結果を出すと周りも引っ張られている」とうなずいた。

 2日からは敵地で中日2連戦。今季3勝8敗1分けの中日戦を前に先発ローテーションを再編し、今村の投入を決めた。「中日戦をきっちり戦うことが大事になる」と指揮官。5日からは首位・広島との3連戦も控える。勝負の8月。巨人が猛追モードに入った。 (川手 達矢)

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2016年8月1日のニュース