阪神94代4番・原口 不発も価値ある四球 捕手では田淵以来38年ぶり 

[ 2016年8月1日 09:33 ]

<神・中>8回無死一、二塁、原口は四球で一塁に向かう

セ・リーグ 阪神6―1中日

(7月31日 甲子園)
 プロ入り初の4番だった。くしくも背番号と同じ猛虎94代目、捕手としては78年の田淵幸一以来。大役を任された阪神・原口が安打こそ放てなかったが、選球眼で役目を果たした。

 1点リードで迎えた8回無死一、二塁からの第4打席。フルカウントから3球連続ファウルで粘った。その直後の9球目。低めの速球を見極めて好機を拡大する価値ある四球を選んだ。

 「今日は、そこ(四球)だけです。仕事ができたのは…。何とか走者をためること。最低でも進めるつもりだった。4番とか考えずにいつも通りやろうと思った。4番は難しいと実感しました」

 大抜てきした金本監督からも高評価。「打線の中で今、一番信頼のあるバッター。四球もさすが」。捕手としても同級生の岩崎を好リード。攻守で存在感が高まっている。

 ≪田淵以来38年ぶり≫原口がプロ入り初の先発4番。阪神の4番では15年の福留に続く94人目(偵察要員との交代で1試合のみ出場の3人を除く)。捕手では70~78年まで812試合で務めた田淵幸一以来38年ぶりとなった。原口は今年4月27日に育成から支配下登録されて1軍デビュー。育成選手を経た日本人選手の4番出場は07年の中村紀洋(中・07年育成)、15年中川大志(楽・12年育成)に続く3人目になるが、1軍デビュー年の初4番は原口が初めてだ。

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