神話や!高山 打点挙げれば虎“不敗”7勝1分け「監督のおかげ」

[ 2016年4月25日 05:30 ]

<広・神>5回無死一塁、高山は右越え2ランを放ちゴメス(右)と笑顔でハイタッチ

セ・リーグ 阪神6―2広島

(4月24日 マツダ)
 乾いた快音を残した打球は右翼席中段へと伸びていった。1点リードの5回無死一塁。阪神・高山が福井の投じた初球、内寄りのカットボールを振り抜いた。3月31日ヤクルト戦(神宮)以来の2号2ランだった。

 「あの本塁打は監督のおかげです。(練習前に受けた)ひと言のおかげで打てた本塁打ですね。僕にとって、本当に大きいひと言でした」

 試合前練習のフリー打撃中に金本監督から金言を授かった。「遠心力だけの力ではなく、バットを出すという作業を入れたら、もう少し強く打てるよ」。そのひと言が高山のスイングを変えた。「体の中で打っているだけだと、バットが折られ、うまくさばけない。体の中で打ちすぎず、前で打つというか…インコースに限った話なんですけどね」と高山。打席内では従来よりグリップを投手寄りに出すことで、内角球を自然と体の前でさばくことができた。

 金本監督は「それ(指導内容)を意識したらしいけどね。(すぐできるのは)そこら辺が、ちょっと(並の選手と)違うところ。最初のセンターフライの当たり方が違ったから。きょう、ひょっとしたらとは思った」と背番号9の非凡なセンスに目を見張った。2回には、1点を先制してなおも2死一、二塁の好機で左前適時打と自己最多の1試合3打点を記録。高山が打点を挙げた試合は8戦7勝1分けと「不敗神話」も継続された。

 守備でも、7回に2000安打達成目前の新井の強烈な左中間への当たりを素早い反応でアウトにした。左太腿裏痛の福留が先発出場できず、同じ左太腿裏痛で西岡もこの日、出場選手登録を外れた。リードオフマンの存在感は増している。 (惟任 貴信)

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