大谷 自身初の5戦白星なし 中指のマメ悪化「あと一歩が…」

[ 2016年4月25日 07:45 ]

<ソ・日>天を仰ぎ汗を拭く大谷

パ・リーグ 日本ハム5―6ソフトバンク

(4月24日 ヤフオクD)
 長谷川の打球が左翼席へ消えた瞬間、日本ハム・大谷の今季初勝利も消えた。1点リードの8回、マーティンが同点アーチを浴びたシーンをベンチで見つめた。

 「(勝ち負けを)僕が左右できるわけではない。勝ち星を取りたいと思っているけれど、取れるかどうかは(相手や打線との)兼ね合いもある。自分のできることを一つずつやるだけだが、あと一歩ができなかった」

 今季5度目の先発で6回2/3を5安打3失点。勝ち投手の権利を持って降板したが、またも勝利の女神は振り向かなかった。6回まで福田のソロによる1失点だけ。しかし、7回に2四球を与え、2死一、三塁としたところで緊急降板となった。6回1失点だった1日のソフトバンク戦(草薙)でも2点リードで交代したが、このときは人さし指と中指にマメができたためだった。今回は中指のマメが悪化した。

 「つぶれていないが交代する前からマメは気になっていた。(7回は)最後まで投げたかった。あそこで中継ぎにスイッチしても難しい」。バトンを渡した谷元は押し出し四球、松田に左前打を浴び、1点差に迫られたのが響いた。大谷はせめて「あと1人」を抑えられなかった自分の投球を反省した。

 首位ソフトバンクに2連勝すれば、勝率5割にも復帰できた栗山監督も「翔平を勝たせてあげたい。そんな選手たちの思いが強すぎて、そうなったのかな」とつぶやいた。大谷の同一シーズンでの5試合連続勝ち星なしはプロ入り初。次回登板予定となる5月1日のロッテ戦(QVCマリン)について、指揮官は「問題ない」というが、昨季投手3冠に輝いた右腕の「4月勝ち星なし」は想定外だった。 (横市 勇)

 ▼日本ハム・増井(9回にサヨナラ弾を浴びて今季2敗目)フォークが抜けて甘くなった球が、一発になってしまった。大事なところで投げミスをしてしまった。

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