立大・田村 完封!熱投122球9K 今季初勝ち点もたらした

[ 2016年4月25日 05:30 ]

<立大・早大>完封勝利の立大・田村は最後の打者・石井を三振に斬り、飛び上がって喜ぶ

東京六大学野球第3週第2日 立大1―0早大

(4月24日 神宮)
 2回戦2試合が行われ、立大の150キロ右腕・田村伊知郎投手(4年)が早大相手に今季初勝利を完封で飾った。5安打9奪三振。122球を投げ抜き、チームに今季初の勝ち点をもたらした。リーグ戦初先発した明大の水野匡貴投手(3年)も慶大を相手に初完封勝利。1勝1分けとした。

 1―0完封への最後の試練だった。9回無死二塁。田村は相手の送りバントがフライになると、ダイビングキャッチした。すぐさま二塁へ送球し、併殺に仕留めた。最後は4番・石井を見逃し三振。9三振を奪い「メチャクチャうれしい。凄く腕が振れた」と会心の笑みを見せた。連勝で13年春以来6季ぶりに早大から勝ち点を奪った。

 前回18日の法大戦で5回途中4失点KO。「今日ダメなら、先発から外れる」と自らを追い込み、自己最速にあと1キロと迫る149キロを計測した。報徳学園(兵庫)では1年夏から甲子園のマウンドを踏み、注目を浴びた。しかし、度重なる故障に泣き、大学でも腰椎分離症に悩まされた。それでも今年3月に自己最速の150キロをマーク。プロ入りを希望しているが「まずはチームの勝ちを追い求めたい」と副将らしく決意を口にした。 (松井 いつき)

 ▼立大・大東(8回にリーグ戦1号となる決勝の左越えソロ)相手が左腕の時は行くぞと言われていた。やってやろうと思った。思い切りの良さが出せた。

 ▼早大・高橋広監督(散発5安打で無得点に終わり連敗)今日の田村君はとても打てない。コースも抜群だった。竹内は状態は悪くなかったが唯一の失投を本塁打にされてしまった。

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2016年4月25日のニュース