メヒア様すげぇ3連発!1人で全7打点「野球人生初」

[ 2016年4月25日 05:30 ]

<西・楽>全打点を叩きだしたメヒアは台湾デーで訪れた台湾の獅子舞と並んでガッツポーズ

パ・リーグ 西武7―6楽天

(4月24日 西武プリンス)
 舌なめずりをしながら西武・メヒアが、打席に入った。3―6の7回1死満塁。右腕・福山の初球、甘く入ったカットボールを左中間席へ運んだ。

 逆転のグランドスラムに「深く考えずにヒットを打てればと思っていた。いいところにボールが来た」と胸を張った。

 先発の右腕・釜田から3回に先制の中越えソロを放ち、5回には一時勝ち越しとなる中越え2ラン。全7打点を叩き出し「3打席連発は野球人生で初めて。今日はラッキーな日だった。(笑顔が増えたのは)もうすぐ子供が生まれるからさ」とおどけた。1試合3打席連続本塁打は球団では06年のカブレラ以来、10年ぶりの快挙だった。打率・347、8本塁打、26打点と伸ばし、リーグ3冠に躍り出た。

 来日1年目に34本塁打で本塁打王を獲得したが、昨年は27本にとどまった。開幕前の準備不足を痛感したことから、オフ期間にベネズエラの自宅でマシン相手に打ち込み、万全の状態で来日した。「先週あたりから球がよく見えている」と低めのボール球を見極められるようになり、この1週間で15打点の荒稼ぎだ。

 先発・岸が3回途中で降板するアクシデント。中村が右手首の打撲で欠場が続く中、チームを救った4番の働きに、田辺監督は「しっかり捉えている。メヒアさまさま。さすがのパワー」とうなった。
 昨年は右投手に対し打率・219。左投手(・316)と比べ約1割も数字は落ちた。スコアラーの集めた資料に目を通し、狙い球を決めて打席に入るようになった今季、右投手を・365と攻略。8本塁打は全てを右腕から放ち、シーズン48本塁打ペースとした。「本数の目標は特にない。一日一日をやっていくだけ。シーズンの最後にいい数字で終われれば」と、改心した助っ人は謙虚に締めた。 (川島 毅洋)

 ▼楽天・梨田監督 二度あることは三度あるし、押し出しで坂田勝負でもよかった。考えなければいけない。

 ▼楽天・与田投手コーチ 無理に勝負しなくてもいい状況で、中途半端な攻めだった。より選手が意識を強く持たないといけない。

 ≪メヒア3発データ≫

 ☆1試合3本塁打 メヒアが3回に先制ソロ、5回に勝ち越し2ラン、7回に逆転満塁弾。ゲーム3発は4月9日ロペス(D)に次ぎ今季両リーグ2人目、西武では06年6月17日カブレラ以来9人目(10度目)。以下の4項目を全て満たした1試合3本塁打はメヒアが史上初。

 (1)3打席連発 今季のロペスも記録。西武では前記カブレラ以来8人目。次戦でプロ野球タイ記録、球団初の4打数連続本塁打を狙う。

 (2)殊勲弾3発 12年5月8日ニック(広)以来、西武初。

 (3)満塁弾含む3発 11年7月30日スレッジ(横浜)以来、西武初。

 (4)3発でチーム全打点&勝利 07年4月5日ウッズ(中=5打点)以来、西武初。

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