阪神ドラ1高山3の3!1軍昇格へ 掛布2軍監督太鼓判「大丈夫」

[ 2016年2月23日 05:30 ]

<阪神2軍・高知>2回二死一、二塁、右前打を放つ高山

練習試合 阪神2軍4―0高知

(2月22日 安芸)
 阪神の高山俊外野手(22=明大)が22日、独立リーグの四国・高知との練習試合で、3打数3安打1四球と全打席に出塁。左、右、中とヒットゾーンも3方向に打ち分けた。掛布2軍監督からも「1軍から話を聞かれたら、(昇格は)大丈夫ですよと言える」と太鼓判を押され、沖縄・宜野座キャンプに25日からの最終クールの合流を確実にした。

 安芸球場のアルバイト記録員も「H」のランプ以外は灯せない完璧な安打だった。高山が「1番・左翼」で先発出場。先頭打者で迎えた初回、138キロの真ん中直球をライナーで左前打した。

 「きょうはたまたま良かっただけです。コンスタントに、ずっと打ち続けられたらいいなと思います」

 2回2死一、二塁では内角直球を今度は引っ張って右前打。あまりの痛烈さに二塁走者の一二三は本塁でタッチアウトとなった。左投手に代わった5回には真ん中直球を中前へ。すべて2ストライク後から左、右、中と3方向へ打ち分けた。21日の韓国・ハンファ戦では投手強襲安打が一時は失策と記録され、試合後に訂正されるまで初安打の喜びをかみ締められなかったが、この日の猛打賞はいずれも文句なしだった。

 6回2死からの4打席目は四球を選び、盗塁死となったが次打者・植田の初球に積極的にスタートを切った。6回から右翼にまわった守備では、7回1死から右前に落ちようかという打球を地面スレスレでキャッチ。走攻守の3拍子揃ったという触れ込みにたがわぬ輝きを放った。

 さあ1軍へ―。掛布2軍監督が示した当初のプランは、24日の2軍安芸キャンプ打ち上げ後、25日に沖縄入りして最終クールに合流する。この日の“最終テスト”の結果について、同監督は「(1軍との話し合いは)あしただろうね。上に聞かれたら『大丈夫ですよ』と言える」と太鼓判を押した。ただ、「守りの方はまだまだ。1軍に行ったときには金本監督たちは我慢しなきゃいけない」と課題も口にした。

 一方の金本監督も期待感をにじませて、待っている。「楽しみにしている。(昇格かどうかは)まだこれから。早く見たいのは見たいけど。コーチが見て推薦があれば、すぐ使ってみたい」

 1、2軍の両監督ともに明言こそ先送りしたが、沖縄行きの切符が高山の手元に届けられるのは決定的。横田や江越、中谷、緒方、ペレスらとの競争に飛び込んでいく。(柳澤 元紀)

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