阪神・福留に超VIP待遇 キャンプ終了待たず単独打ち上げへ

[ 2016年2月23日 06:37 ]

フリー打撃で快音を連発した後、金本監督(右)と話す福留

 超異例の「VIP待遇」だ。阪神の福留孝介外野手(38)が29日のキャンプ終了を待たず、きょう23日にも自身の沖縄キャンプを打ち上げることが22日、分かった。金本知憲監督(47)の信頼の表れで、周囲を気にせず自分のペースで練習させる狙い。この日のフリー打撃でも柵越えを連発するなど順調そのものだが、帰阪後は独自調整で開幕に備える。

 金本監督の全幅の信頼の証しだった。昨季、打率・281、20本塁打、76打点で「チーム三冠」に輝いた福留に、異例の好待遇が用意された。29日に打ち上げるチームよりも1クール早く、きょう23日にも個人的に沖縄での春季キャンプを終了。その後は大阪に戻り、自身のやりたい練習を自身のペースで思う存分できる環境が与えられた。

 大きな狙いは二つだ。一つは福留自身が今すべきことに専念できること。今キャンプでも、フリー打撃をランチタイムに行うなどある程度は「特別枠」扱いだったが、全体練習では基本的に若手と同じメニュー。もちろん、それも必要だが、福留クラスならやるべきことは自分が一番分かっている。沖縄でやることはほぼ終えたとの判断を下した形だ。

 もう一つは若手の練習機会を増やすことだ。25日からの最終クールには2軍から数選手が昇格することが濃厚。その分の枠を空けるのなら、まだポジション争い中の選手よりも、定位置が決まっている福留の方がいい。一人で調整させても何の心配もいらないベテランならではの措置だった。

 この日のフリー打撃では79スイング中、32本のサク越え。23日の天気予報が良くないことも考慮してか、まるで沖縄での打ち納めかのように快音を連発させた。

 「風がフォローだったから。(今キャンプは)何とか生きているって感じだよ」

 自虐的なジョークを飛ばしたが、真っ黒に日焼けした顔には充実感が溢れていた。このキャンプでは、スイング時の肩の回し方について金本監督から直接指導を受け「自分の感覚と人が見ているのとでは違う。それをすり合わせて行くのが大事なんで」と手応え十分に振り返った。

 フリー打撃での「長打連発」の後は「長蛇の列」。サブグラウンド前で即席サイン会を行い、ズラッと並んだ約300人のファンの色紙やシャツにペンを走らせた。「あまりこっち(サブグラウンド)に来ないし、たまにはね」と笑ったが、これまた異例。もう沖縄でやり残したことはない。

 今季は史上最年長での首位打者獲得にも意欲を見せる。4月で39歳になるベテランが、日米合わせて18度目の開幕へ自ら描いた道を歩む。

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