マー君、オコエに成功の秘密伝授!楽天新人に22日サプライズ講義

[ 2016年1月16日 08:05 ]

ヤンキースの田中

 マー君が講師になる!楽天がドラフト1位のオコエ瑠偉外野手(18=関東第一)ら育成を含む新人9選手に対し、球団OBのヤンキース・田中将大投手(27)による「講義」をサプライズで企画していることが15日、分かった。田中が古巣のコボスタ宮城で自主トレを行う22日に開催する方向で調整中。「金の卵」たちが世界の舞台で活躍する元エースから野球に取り組む姿勢やトレーニング法を学ぶ。

 メジャーの名門ヤンキースのエースになった大先輩の話が直接聞ける。プロに入ったばかりのルーキーにとって、これ以上の新人研修はない。「マー君講義」を企画している球団関係者は「田中投手の言葉は、新人にとって貴重なものになるはず」と期待を寄せた。

 日程は22日で調整中。現在、田中は元同僚で後輩の則本、辛島らと非公開で自主トレを行っており、21日から数日間はコボスタ宮城で練習を行う予定だ。楽天在籍時もメジャー移籍後も合同自主トレを行っていた新人と顔を合わせる機会もあったが、会話はあいさつ程度で終わっていた。今回は練習前にしっかりと時間を確保し、球場内の一室で「講義」が開催される予定。新人9選手が田中に質問する機会も設け、親睦を図る。

 田中の古巣への愛は強い。3年前の13年に24勝無敗でいずれも球団初のリーグ優勝、日本一に導いた。同年オフに球団からポスティングシステムでのメジャー移籍を容認してもらったことでヤ軍に移籍。メジャー移籍後も例年1月の自主トレは同僚だった則本、辛島を誘い、現在は入れ替わりで接点がなかった松井裕もメンバーに入っている。シーズン中でも「田中組」の面々の投球内容をチェックし、節目にはメールなどでアドバイスも送っている。元オリックスのイチロー(マーリンズ)、元日本ハムのダルビッシュ(レンジャーズ)と同様、古巣の球団や選手たちと良好な関係を続けている。

 18歳で外野手のオコエにとっても、幼い頃から憧れの存在だ。駒大苫小牧時代に甲子園を沸かせた田中も同じドラフト1位でプロ入りし、多くの注目を集めた。その重圧をはね返し、楽天のエースに成長。さらにオコエが将来的に目標としているメジャーでも2年連続2桁勝利を挙げ、結果を残している。経験談やトレーニング方法など、全てにおいて学ぶべきことは多いはずだ。

 当初、22日は仙台市泉区の2軍施設で新人合同自主トレを行う予定だったが、講義の開催が正式決定した場合は練習場所をコボスタ宮城に変更する予定。世界の舞台で活躍する元エースが、楽天の将来を担う金の卵たちのために一肌脱ぐ。 (山田 忠範)

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2016年1月16日のニュース