マエケン 広島で会見「優勝したかったし、パレードもしてみたかった」

[ 2016年1月11日 12:17 ]

 米大リーグ・ドジャースへの入団が決まった前田健太投手(27)が11日、マツダスタジアムで会見を行った。紺色のスーツ、赤いネクタイで現れた前田健。「9年間、お世話になった広島東洋カープには感謝の思いでいっぱいです。しっかりと結果を出して恩返しができるよう、これから頑張っていきたい」と話した。

 会見場にはテレビカメラ16台、報道陣約150人が詰めかけ、地元テレビ局は異例の生中継まで行った。ファンに向けてのコメントを求められた右腕は「高校を卒業して広島に来て9年間、たくさんの声援を頂きました。本当に温かい言葉をかけてもらったし、時には厳しい言葉も頂きました。野球人として、人として成長させてもらいました。広島で広島カープで野球ができたことを、僕は誇りに思います」と笑顔。「カープを優勝に導けなかったことが、僕の中では唯一の心残り。優勝したかったし、パレードもしてみたかった。それだけが唯一の心残りです」と話した。

 身体検査で右肘にイレギュラーな点が見つかったため、一時は交渉自体が白紙に戻った。「うまく行かないことがたくさんあったし、このまま決まらなかったらどうしよう…と初めてネガティブな気持ちになりました」と不安にさいなまれた日々を改めて振り返る。紆余(うよ)曲折を経て、夢だったメジャー移籍はかなった。

 「広島で再び、プレーする姿を見たいというファンの声も多い」という質問に前田健は言葉を選びながら答えた。「8年という長い契約をしてもらった。終わった頃には35歳。結構、衰えているでしょうし、その時の姿は想像できない。今は帰ってくる状態より、しっかりと結果を残すことだけ考えています。ただカープに入団し、カープに育ててもらったので、ずっと恩はあります」と話した。

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2016年1月11日のニュース