阪神ドラ6板山 ピカ一身体能力!「雲の上の存在」ドラ1高山に対抗心

[ 2015年12月7日 05:30 ]

甲子園のスコアボードを背に意気込む板山

 阪神の新入団6選手が6日、西宮市内の甲子園球場など球団施設見学とともに体力測定を行った。ドラフト6位の亜大・板山祐太郎外野手(21=亜大)は全7種目中4部門でトップの数値を叩き出した。「同期には負けられない」と最下位指名からの下克上に闘志を燃やした。

 金本監督も惚れ込んだという高い身体能力は本物だった。ドラフト会議後、初めて新人6選手が一堂に会した初顔合わせの場で最大のインパクトを与えたのは6位指名の板山だった。

 「(1位の)高山がケガをして出来ていない種目もあるので、何とも言えないですけど(来年1月に寮に)入るまでにしっかり鍛えて、少しでも(他の5人に)差を付けられればと思います」

 能力の一端を見せたのは「トランクローテーション」と呼ばれる、体幹を鍛えるためにねじりを加えたバランス運動だった。専用の機械を使って身体のひねりを計測し出た数値はトップの1400。この数字は体幹の強さを表すもので、力強いバットスイングの実現に直結する。阪神の現役選手の平均数値は1100だけに「体幹の強さには自信があります」と胸を張った。

 瞬発力に結び付く垂直跳びでは、高山を1センチ上回る75センチでまたもトップ。昨年トップだった江越の74センチも上回った。スイングスピードも136キロの最高記録を出すなど持てる素質を存分にアピールした。

 それでも、現在リハビリ中の高山への対抗心は高まる一方だ。「大学時代の成績を見ても雲の上の存在。同じチームに入って、同じ外野手で、同じ左バッターっていうだけでも競争意識を持って、負けてはいられないと思います」。アマチュア時代の実績では及ばないが、プロでは同じスタートラインに立つだけに、ライバル心を消すつもりはない。

 そのために必要なものは理解している。まずは体重の増量に着手する。「体重も増やして身体づくりからやっていこうと思います」。1日約2500グラムの米を食べるという亜大時代からの習慣を継続させ、現在の77キロから来年1月の入寮までに80キロ台を目指す。

 「甲子園でプレー出来るというのを考えただけでも凄く楽しみですし、早くプレーしたい」

 伸びしろはまだまだある。ドラフト指名順位は最下位でも、トップに立つ資格は十分にある。 (久林 幸平)

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