金本監督 福原を投手キャプテン指名 12年藤川以来の復活

[ 2015年12月7日 05:30 ]

金本監督は「大阪モーターショー」のトークショーで笑顔で話す

 阪神の金本知憲監督(47)が、チームスローガンである「超変革」を実践した。6日、大阪市内で開催されている「大阪モーターショー」のトークショーにゲスト出演し、2012年の藤川球児を最後に空位となっていた投手キャプテン制度を復活させ、福原忍投手(38)を指名したことを明かした。

 着々と猛虎再建に向けた改革は進んでいた。金本監督は就任直後に鳥谷の野手キャプテン継続を決めていたが、新たに2012年の藤川球児を最後に空位となっていた投手キャプテン制度の復活も決めた。

 「その(投手主将を復活させる)方向でいる。福原に任せようと思っている。本人にも言った」

 指揮官がすでに直接通達したのは来年12月には40歳を迎えるチーム最年長の福原だった。17年目の今季も中継ぎエースとしてフル回転し自己最多61試合に登板し39ホールドポイントを記録し2年連続でリーグ最優秀中継ぎ投手賞を獲得。実力はもちろん、今季も藤浪に助言を送り、若手投手陣を食事に誘うなど積極的にコミュニケーションを図る姿が何度も見られた。

 球団は将来的な指導者候補としても考えており、金本監督にとっても広陵高の後輩にあたる。人柄も把握しており、最適の人物と判断した。

 「ゆっくり、のんびりに見えるけど、意外としっかりしている。意見も言える選手。自覚もあるだろうしね。(あの年齢で)リリーフは相当きついと思うけど、ストレート(の威力)も落ちていない。来年も今年と一緒(の成績)ぐらい期待してしまうよね」

 和田前監督が就任1年目の12年に1973年の安藤統夫以来、39年ぶりとなる主将制度を復活させ、野手は鳥谷、投手は藤川を指名した。藤川が海外FA権を行使しメジャー移籍して以降は、鳥谷がチームキャプテンとしてけん引してきたが、来季は選手会長の上本を含め、3人でチームを支えていくことになる。

 福原は3日の契約更改時には「リーグ優勝できるよう、貢献できるように頑張ります」と意気込みを示していたが、来季からは背番号28のユニホームにもキャプテンを示す「C」の文字が加わることになる。

 11年から5年連続で50試合以上に登板し続ける鉄腕。マウンドで結果を出すのは当然のこと。金本監督はそれ以外でも、福原の力を信じ、頼りにして「超変革」を進めていく。(山本 浩之)

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2015年12月7日のニュース