松田、パドレスと極秘交渉 条件提示なしもGMから“殺し文句”

[ 2015年11月24日 05:30 ]

ファンとムカデ競走し笑顔を見せる松田。左は真砂

 大リーグ移籍を目指し海外フリーエージェント(FA)権を行使したソフトバンクの松田宣浩内野手(32)が23日、福岡市内でパドレスと極秘交渉を行った。

 松田はこの日、ヤフオクドームでのファンフェスティバルに参加後、来日中のA・J・プレラーGM、ローガン・ホワイトGM付シニアアドバイザーと接触。両幹部からは「カーショーの球を打ってくれ!」と熱烈なラブコールを送られたという。ナショナル・リーグ西地区のライバル・ドジャースのエース攻略という殺し文句だった。さらに同一リーグで対戦が予想される投手の情報などを伝えられた。年俸や契約年数といった条件提示は行われなかったもようだが「誠意」を見せられた形だ。

 プレラーGMは12日(日本時間13日)までのGM会議中に「まだ本当に初期段階。現在は日本市場におけるパドレスの存在感を高めていきたいと考えている」と話していた。パ軍の正三塁手には今季打率・270、14本塁打で28歳のソラルテがおり、打線は右打者中心の構成。「左、右のバランスは考えないといけない」と表向きには右打ちの松田の獲得に慎重な姿勢を見せていたが、水面下では正反対の熱意を送った。

 松田は「何もしゃべることはありません」とこの日もFAに関する質問には無言を貫いたが、今後の動向から一層、目が離せなくなった。

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